ル・マン優勝車のエンジン部品を車内で鑑賞、ベントレー『コンチネンタル』に48台の限定車

2003年のル・マンを制した「スピード8」のエンジンバルブをダッシュボードに

フロントグリルにホワイトで数字の「7」を塗装

W12気筒ツインターボエンジンは最大出力659hp

ベントレー・コンチネンタル GT の「ル・マン・コレクション」
ベントレー・コンチネンタル GT の「ル・マン・コレクション」全 10 枚

ベントレー(Bentley)は4月12日、ル・マン24時間レースで6度目の優勝を果たしてから20周年を迎えることを記念して、「ル・マン・コレクション」を発表した。クーペの『コンチネンタルGT』とオープンの『コンチネンタルGTC』を合わせて、48台を生産する計画だ。

写真:ベントレー・コンチネンタル GT の「ル・マン・コレクション」

◆2003年のル・マンを制した「スピード8」のエンジンバルブをダッシュボードに

ル・マン・コレクションには、タッチスクリーン、デュアルウッド、アナログメーターの3面を切り替えられる回転式ディスプレイ「ベントレー・ローテーション・ディスプレイ」を装備する。アナログメーターの面は中央の文字盤がショーケースとなっており、2003年のル・マンで優勝した「スピード8」の4.0リットルV型8気筒ツインターボエンジンのエンジンバルブが飾られる。

優勝マシンのエンジンはレース後に取り外され、保存されていた。32個のエンジンバルブの内、24個を二等分して48個のオーナメントが製作された。そのひとつひとつが、ル・マン・コレクションとして、48台のダッシュボードに配置される。

ベントレーのカスタマイズ部門のマリナーは、2003年のル・マンでワンツーフィニッシュを決めたダークグリーンのスピード8からデザインの着想を得た。ボディカラーは深みのある「ヴァーダントグリーン」。フェイシアのハイグロスカーボンファイバーには、1924年から2003年の間に達成した6度のル・マン優勝を称えるローレルリースのインレイが6つ並べられている。

◆フロントグリルにホワイトで数字の「7」を塗装

ボンネットやクーペのルーフには、ムーンビーム色のレーシングストライプが入る。「ブラックラインスペシフィケーション」で、スピード8のブラックとグリーンのカラーリングを表現しつつ、「スタイリングスペシフィケーション」は、ブラックのカーボンファイバー製ボディパーツにムーンビーム色の繊細なピンストライプが添えられた。

フロントロアバンパー、ドアミラーカバー、トランクリッドスポイラー下部の蹄鉄形の部分は、ベルーガブラックとした。22インチの10本スポークホイールもブラックで、カーボンセラミックブレーキとレッドのブレーキキャリパーが装備される。

ベントレーを象徴するマトリクスグリルには、アークティカホワイトで数字の「7」が塗装された。2003年のル・マン優勝マシンの7号車と、1924年から1930年にかけてル・マンで5度の優勝を果たしたマシンの塗装ラジエターとを組み合わせたデザインだ。

◆W12気筒ツインターボエンジンは最大出力659hp

特別設計のウェルカムランプが、2003年の優勝を記念したローレルリースを足元に映し出し、コックピットはベルーガカラーのレザーで仕上げられた。シートには、エードタイプのファブリック「ダイナミカ」を使う。インテリアはモノクロームカラーでまとめられ、シートのステッチとシートベルトは、コントラストカラーのホットスパー仕上げとした。ステアリングホイールにはレザーとダイナミカが使用され、シートと同じくホットスパーのコントラストステッチが施される。

ステアリングホイールの6時の位置にはアクセントタブが付く。フェイシアとドアのウエストレールは、ピアノブラックとハイグロスカーボンファイバーからなるデュアルウッド。2つの境目にクロームのピンストライプが入る。ピンストライプが端から端へとシームレスな線を描き、ドアとフェイシアとの一体感を生み出す。乗員を出迎えるスピード8のシルプレートやローレルリースを6つ配置したトレッドプレートも装備している。

6.0リットルW12気筒ガソリンツインターボ「TSI」エンジンを搭載する。最大出力は659ps、最大トルクは91.8kgmを引き出す。0~100km/h加速は3.6秒、最高速は335km/hの性能を発揮する。

《森脇稔》

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