日本の電池産業は「崖っぷち」、レスポンス『車載バッテリー最前線』全5回を公開

車載バッテリー最前線(イメージ)
車載バッテリー最前線(イメージ)全 1 枚

自動車総合情報プラットフォーム『レスポンス』は、ビジネス会員限定記事「車載バッテリー最前線」(全5回)を公開した。

電池産業は日本のお家芸のひとつだったが、世界のカーボンニュートラル化とEV普及の急速な動きの中で、集中的な投資を行う韓国財閥勢や政府の強い援助で急成長した中国企業にシェアを奪われ、急速に存在感を失いつつある。「車載バッテリー最前線」では電池メーカーのみならず、自動車メーカーや部材メーカーを含む業界構造とそこにある課題、日米欧中それぞれの政府の方向性、各メーカーの世界規模の合従連衡と投資計画、未来に向けた技術的課題を専門的かつ多角的に解説している。

執筆者は、名古屋大学未来社会創造機構客員教授の佐藤登氏。本田技術研究所で車載電池の研究開発機能の創設に直接携わり、サムスンSDIでは常務として技術経営に取り組んだ人物だ。佐藤氏は、このままでは日本の電池産業は半導体の二の舞になりかねないという思いも含めて内外の電池産業の動向をまとめ、未来に向けて日本企業と政府がどこに向かい何をしていくべきかを5回に渡る連載記事としてまとめた。

日本の電池産業の強みは、高いレベルの安全性と信頼性にある。それがどのようにして確立され、今後どのように生かしていくべきか。全5回の連載を通して読むことで、次世代電池として注目される全固体電池の実際とそこに至る戦略まで見通すことができる。

車載バッテリー最前線

第1回:日本の電池産業は「崖っぷち」、半導体と同じ道をたどるか経済安全保障となり得るか
・日本政府による電池産業への直接的な支援が必要不可欠
・実績はあるものの、投資の弱さが浮き彫りに
・次世代電池の研究開発だけではなく電池産業の維持継続に重点を

第2回:自動車業界と電池業界における車載電池のビジネス動向と生き残り戦略
・自動車業界に課せられている環境規制
・自動車各社の法規に適合させるビジネスモデル
・電池業界の動向と戦略

第3回:日系車載電池、再興の鍵は信頼性の高さ
・車載電池用部材業界の現状と課題
・車載用電池の安全性・信頼性確保に関するビジネスモデル
・厳格な限界試験が日本車の安全性を実現

第4回:1.9兆円市場を狙え! 車載電池の各社リサイクル動向
・経産省が主導する電池のリユース / リサイクル
・EUのLIBリサイクル法案
・1.9兆円市場を狙った国内各社の取り組み

第5回:全固体電池は次世代電池の主役たり得るのか?
・ポスト・リチウムイオン電池として期待される全固体電池
・全固体電池の研究開発における課題
・電池産業が半導体産業の轍を踏まないために

なお、購読にはビジネス会員への登録が必要となる。レスポンスのビジネス会員は4つのプランを用意。無料会員はビジネス会員限定記事を月3本まで閲覧できるほか、メールマガジンを受け取ることができる。スタンダードプラン(初月無料、翌月から月額980円)は限定記事が無制限閲覧可能。プレミアムプラン(月額9000円)ではさらにビジネスセミナー(見逃しアーカイブもあり)を視聴できるほか、調査レポートも閲覧でき、学生向けのプレミアムプラン(無料)も用意する。

《纐纈敏也@DAYS》

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