JR東海は4月19日、東海道新幹線の「S Work車両」をリニューアルすると発表した。
「S Work車両」は、『のぞみ』の7号車でビジネスリモートワークができる「スマートEX」会員向けのサービスとして2021年10月から開始されているが、今回のリニューアルでは3人掛け席10席の中央(B席)にパーテーションを設置し、窓側のA席と通路側のC席のみを使う「S WorkPシート」が登場。隣席に気兼ねすることがないプライベート空間が生まれるとしている。
「S Work車両」は指定席特急料金と同額で利用できるが、「S WorkPシート」を利用する場合は追加料金(1200円)が必要となる。

合わせて「S WorkPシート」では座席背面のテーブルが手元にスライドさせると傾斜するものに置き換えられ、パソコンなどのキー入力が快適になるように改良される。

利用開始は10月20日(予約開始は10月18日)で、同日から『ひかり』『こだま』の7号車にも同様の「S Work車両」が導入される。なお、現在、「S Work車両」で行なわれているビジネスサポートツールの貸出しは10月19日限りで終了する。

現在、N700Sの3編成に試験的に導入されている「ビジネスブース」については、10月1日以降に順次追加され、2024年度中に全編成に整備された段階で本格導入となり、追加料金が必要となる(現行の3編成では未整備のまま料金を徴収し、後日、改良される)。

同時に室内が改良され、USB(TypeA・C)ポートや予約システムと連動した電気錠も設置。空調の吹出し口には新幹線車両から転用される再生アルミが使用される。また、予約画面では利用までの順番のほか、利用開始の予想時刻が表示されるようになる。