SNS時代のタクシー・バス乗務員のプライバシー確保…氏名や顔写真の表示義務を見直しへ

タクシー(イメージ)
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国土交通省は、タクシー、バスなどの旅客自動車運送事業の乗務員の氏名などを表示することを義務付けている制度について、プライバシー保護の観点から見直す。

タクシーやバス事業では、輸送の安全と旅客の利便性を確保するため、旅客に対して事業者名、ドライバーや特定自動運行保安員の氏名などの必要事項を車内に掲示することが義務付けられている。

一般の人が情報を広く発信できるSNS(ソーシャルメディア)が普及している中、乗務員のプライバシーを守って、安心して働く環境を整備しながら、旅客に適切な情報を提供するため、そのあり方を踏まえた車内への情報掲示方法を見直す。

具体的には、タクシー、バス、自家用有償旅客運送に関して車内に、ドライバーや特定自動運行保安員の氏名の掲示、保安員証を廃止して運転者証の表示・掲示方法を変更する。特定自動運行保安員であることは、服装その他の方法で旅客に示すこととする。

運転者証、個人タクシー事業者乗務証は様式を変更し、利用者に表示する面から、氏名、顔写真、運転免許証の有効期限を削除する。運転者証と個人タクシー事業者乗務証としての機能を保持するため、個人情報を利用者から見えない面に記載するように改める。

また、事業用自動車内の禁煙表示については、これまで義務付けられていなかった貸切バスやタクシー、ハイヤーについて、新車導入の場合に限って車内への禁煙表示を義務付ける。

パブリックコメントを実施した上で6月下旬に公布・施行する予定。

《レスポンス編集部》

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