京成、新京成、北総が列車無線のデジタル化を完了

車上に設置されたデジタル無線用アンテナ。
車上に設置されたデジタル無線用アンテナ。全 5 枚

京成電鉄(京成)、新京成電鉄(新京成)、北総鉄道(北総)は4月24日、列車無線のデジタル化を完了したと発表した。

京成では1969年、北総では1979年、新京成では1983年から列車無線を使用してきたが、アナログ方式では雑音の混入による通話品質の悪化や通話の輻輳、市販受信器による傍受といったことが問題となっており、首都圏においては列車の高密度化で、アナログのままではトラフィック増に対応しきれない側面もあった。

従来のアナログ方式の概要。左が京成、北総が採用していた誘導無線式で、線路脇に設置された誘導線と呼ばれる電線を通して交信する方式。右は新京成が採用していた空間波無線式で、携帯電話のように基地局を通して交信する方式。従来のアナログ方式の概要。左が京成、北総が採用していた誘導無線式で、線路脇に設置された誘導線と呼ばれる電線を通して交信する方式。右は新京成が採用していた空間波無線式で、携帯電話のように基地局を通して交信する方式。

一方、デジタル方式ではアナログ方式に比べて周波数帯域は広がるものの、通話チャンネルを効率よく増やすことが可能になるためトラフィック増にも対応でき、かつ、周波数の有効利用にも寄与できるという特徴がある。

デジタル方式の概要。携帯電話と同じく基地局を通して交信する。デジタル方式の概要。携帯電話と同じく基地局を通して交信する。

3社では4月22日にデジタルへの完全移行を果たしており、「異常時対応等のさらなる迅速化を図ります」としている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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