[初めてのスピーカー交換]「セットプラン」が狙い目!

ドアスピーカーの取り付け位置の一例。
ドアスピーカーの取り付け位置の一例。全 3 枚

「スピーカー交換」に興味を抱くドライバーは案外多い。しかし、いざ実行しようと思ったときには、さまざまな不安が頭をよぎる…。当特集は、それらの解消を目指して展開している。今回は、「セットプラン」について解説していく。

◆「セットプラン」なら、製品選びをする際に「総額」を把握できる!

さて、以前の記事にて解説したように、「スピーカー交換」の際には取付費用がある程度かかる。なぜならスピーカーユニットを取り付ける際には、「スピーカーを作る」という作業が必要となるからだ。カー用のスピーカーはスピーカーユニットが裸の状態で売られている。なので取り付ける際には、スピーカーボックスに当たる部分、つまりはクルマのドアをスピーカーとして良好な状態に仕上げていく作業も併せて行わなければならない。そしてそこにも、部材代や作業代が発生する。

で、ビギナーにとってはその取付費用の存在が不安要素の1つともなる。だが、多くのカーオーディオ・プロショップはその不安を取り除くべく、取付費用も込みにした「セットプラン」を用意している。

これならばユーザーは、最初から「総額」を把握した上で製品を選べる。

また「セットプラン」は、自宅での検討もしやすい。特殊な場合を除いて見積もりを取る必要もなくなるからだ。さらには複数のお店の価格も見比べやすくなる。かくして、製品選びをよりスムーズに行えるようになる。

「セットプラン」に組み込まれることの多いスピーカーの一例(モレル・マキシモ ウルトラ 602 MKll)。「セットプラン」に組み込まれることの多いスピーカーの一例(モレル・マキシモ ウルトラ 602 MKll)。

◆予算が決まっていたら「価格固定型」が、予算に幅を持てるなら「価格変動型」が向く!?

ところで「セットプラン」にはタイプ違いが2つある。1つは「価格固定型」で、もう1つは「価格変動型」だ。

それぞれがどのようなものなのかを説明していこう。まず前者は、例えば10万円という価格設定が成されていたとして、そのプランの中に複数のスピーカーが用意されている。で、各スピーカーの定価は多少は異なっているものの、どれを選んでも10万円で手にできる。つまり、セレクトする製品によってはお得度がより大きくなる。そこも魅力となってくる。

対して「価格変動型」は、スピーカー代金以外の費用は固定化されていてスピーカーの価格に応じて「セットプラン」の価格が変わる。

なお「価格変動型」を採用しているお店の多くは、グレードの異なるスピーカーにて「セットプラン」をいくつか組み、松竹梅的に選択肢を用意している。結果ユーザーは、どのグレードのモデルにするかも選べるようになる。

というわけなので、ある程度予算が決まっていてその中で気に入ったモデルを選びたいと思うときには「価格固定型」は魅力的だ。一方、グレード的な選択肢が広がった方が良いと思う場合には「価格変動型」が向いている。

「セットプラン」に組み込まれることの多いスピーカーの一例(フォーカル・PS 165 FE)。「セットプラン」に組み込まれることの多いスピーカーの一例(フォーカル・PS 165 FE)。

◆「セットプラン」に含まれる作業内容も要チェック。手厚くやるか、軽めにするか…

また、「セットプラン」に含まれる「スピーカーを作る」作業の内容も、各店ごとでさまざまだ。ある程度手厚く行い使用するスピーカーの性能をできる限り引き出そうと考えられている場合もあれば、軽めな内容にとどめてまずは予算の多くをスピーカー代に当てられるようにしている場合もある。

なお1回で完結させたいと思うなら、「スピーカーを作る」という作業を手厚く行うプランの方が向いている。逆に、とりあえずはより良いスピーカーを手にしたいと考える場合には、「スピーカーを作る」作業を軽めにしているプランの方が向いている。

ちなみにいうと、「スピーカーを作る」という部分を軽くしている「セットプラン」を用意するお店では、併せてさまざまな「オプション」を設定している場合も多い。つまり「スピーカーを作る」作業を手厚く行いたい場合には、オプションにて対応できるようにしているわけだ。で、追加メニューもそれぞれ価格を明確に定めているので、どこまで手をかけるかというところについても総額を把握した上で検討できる。

ところで、「最初はごく軽い内容にとどめておきオプションメニューは後から徐々に追加していく」というやり方もアリだ。そうすると、それぞれの効果のほどを都度確認でき、そして都度音が良くなる感動を味わえる。

今回は以上だ。次回以降も初めてのスピーカー交換をしようと思ったときに参考になる情報を紹介していく。お楽しみに。

《太田祥三》

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