中銀カプセルタワービルがトレーラーハウスとして再生…50年前の未来を展示

YODOKO+ 動く中銀カプセル
YODOKO+ 動く中銀カプセル全 31 枚

東京銀座の外れ、首都高速からも見える場所に、四角いカプセルを積み重ねたようなビルがあった。ビルの名前を「中銀カプセルタワービル」といい、2022年に解体されている。このカプセルの保存・再生プロジェクトが進行しており、ひとつがトレーラーになって公開されている。

中銀カプセルタワービルは1972年建築家・黒川紀章氏によって設計された、メタボリズム建築の代表作だ。本来はカプセルを交換することで建物のメタボリズム=「新陳代謝」の実現をめざしていた。

中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト(本部:東京都中央区)は、中銀カプセルタワービルからカプセル(23個)を取り外して、国内外の美術館や商業施設に展示、また宿泊施設などに再活用する「カプセル新陳代謝プロジェクト」を進行している。

取り外されたカプセルは、黒川紀章建築都市設計事務所の監修で50年前の姿に修復され、3月から譲渡先へ搬送されている。いくつかの再生カプセルは展示や運用スケジュールが公開されており、そのひとつが淀川製鋼所ヨドコウ)の“動く”トレーラーカプセルだ。

淀川製鋼所では、工学院大学建築学部教授でATELIER OPA(アトリエオーピーエー)の鈴木敏彦氏の協力を得て、移動可能なトレーラーカプセルとして再生した。お披露目はエクステリア×ガーデンエキシビション(4月13・14日、幕張メッセ)。今後は、この「動く中銀カプセル」を、淀川製鋼所のデザインブランド「YODOKO+(ヨドコウプラス)」のシンボルとして活用していくという。

「YODOKO+ 動く中銀カプセル」を見学できる展示会は、自動車関連の展示会では、東京トレーラーハウスショー2023(5月25~27日、東京ビッグサイト)が予定されている。ほかにエクステリア&ガーデンフェア名古屋(5月18・19日、ポートメッセなごや)や、関西エクステリアフェア(6月8・9日、インテックス大阪)などでの展示予定が発表されている。

《高木啓》

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