アルピーヌ、センターシートの電動ホットハッチ提案…2024年に市販予定

4050mmの全長とショートホイールベース

X字型のライトシグネチャーは市販モデルにも採用へ

ステアリングホイールにオーバーテイクボタン

アルピーヌ A290_β
アルピーヌ A290_β全 10 枚

アルピーヌ(Alpine)は5月9日、2024年に市販予定のスポーツEVを示唆したコンセプトカー『A290_β(ベータ)』を欧州で発表した。

写真:アルピーヌ A290_β

◆4050mmの全長とショートホイールベース

アルピーヌ A290_βアルピーヌ A290_β

A290_βは、「エレクトリックホットハッチ」を掲げる3ドアハッチバックだ。アルピーヌブランドが持つエッセンスを盛り込み、最高峰の電動スポーツカーを目指す。ダイナミックでモダンな外観は、筋肉質なフォルムとシャープなディテールを融合した、と自負する。

ボディサイズは全長4050mm、全幅1850mm、全高1480mm。スポーティなドライビングと高速走行時の安定性を高めるために、ショートホイールベースとワイドなトレッドを採用している。

アルピーヌA290_βでは、フロントバンパーに大型のエアインテークを設け、空力性能と冷却性能を向上させている。また、薄型フローティングドアミラーを装備した。また、ヘッドライトの下にはエアインテークがあり、空気の流れをスムーズにする。また、バッテリーファンが見える演出が施されており、ゲーミングPCを冷却するファンのような印象を与えることを狙った。

◆X字型のライトシグネチャーは市販モデルにも採用へ

アルピーヌ A290_βアルピーヌ A290_β

A290_βのフロントのX字型のライトは、市販バージョンのデザインに近いという。これは、往年のレーシングカー、『A110』のヘッドライトがモチーフだ。テールライトは、耐久レーシングカーのアルピーヌ「A470」のように縦長。ヘッドライトからテールライトにかけてはマゼンタ、ドアミラーとインジケーターはブルーと、すべてのライトが他のデザインと同じ色で統一されている。

アルピーヌA290_βのアルミホイールは、市販バージョンのアルミホイールを忠実に再現しているという。このアルミホイールは、3種類のカラーを組み合わせたパターンを持つ。車体とコーディネートされたアルプススノー、クラシックなグロッシーミネラルブラック、そしてブルーリングの3種類だ。

パウダリーホワイトのボディカラーは、光の加減で輝く。これとは対照的に、シル、フロントスポイラー、スカートなどのパーツはフォージドカーボン製で、ブルーのインレイが施されている。ルーフとボンネットは、メタリックブラックで仕上げた。

◆ステアリングホイールにオーバーテイクボタン

アルピーヌ A290_βアルピーヌ A290_β

フロントガラスはボンネットの上に大きく張り出し、室内中央のドライビングシートに光を取り込む。乗車定員は3名とした。F1マシンのノーズコーンをモチーフにした矢印型のダッシュボードは、外側に広がるデザイン。この矢印型ダッシュボードは、コックピットを横切り、ドアミラーまで伸びている。コックピットは、レーシングカーに着想を得た。ステアリングホイールにはモータースポーツからインスパイアされたさまざまな機能が盛り込まれており、バケットシートとセーフティハーネスがその効果を高めているという。

A290_βのステアリングホイールは、アルピーヌのF1マシンをはじめ、シングルシーターのレーシングカーから直接影響を受けている。ゲームパッドのような幾何学的デザインのステアリングホイールには、10秒間のパワーアップを可能にする「オーバーテイク」ボタンが付く。このボタンは、コースが乾いているときにのみ使用でき、10秒間の待機の後、再び押すことができるなど、安全性にも配慮した設計とした。

このオーバーテイクボタンは、F1などのモータースポーツに由来するもので、アルピーヌの将来のEVすべてに搭載される。その他、オーディオ、ドライビングモードセレクター、ABS設定、ピットレーン速度制限ボタンなども、ステアリングホイールに内蔵された。市販版のステアリングホイールには、オーバーテイクボタン、充電、ドライビングモード選択など、いくつかの機能が搭載される予定だ。

ステアリングホイールのボタンで設定を切り替えて、車両の挙動を最適化することができる。ABSは11のポジションがある。また、サーキット用のドライビングモードも、ウェット、ドライ、フルの3種類が用意されている。ウェットモードでは、車両より穏やかに反応し、よりトラクションがかかり、より安定する。ドライモードでは、四輪がよりアグレッシブに反応する。さらにフルモードでは、オーバーテイクボタンと同様、電気モーターのパワーを最大限に引き出す、としている。

《森脇稔》

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