ブラバス、メルセデスAMG「EQS 53」をカスタム…空力性能向上で航続は7%増加

BRABUSのフロントフェイシアで新たな表情を演出

22インチ鍛造ホイール「モノブロック Z」

ブラバスの「マスターピースインテリア」

最大出力761hpの性能はベース車両と同じ

ブラバスのメルセデスAMG EQS 53 4MATIC+ 向けカスタマイズプログラム
ブラバスのメルセデスAMG EQS 53 4MATIC+ 向けカスタマイズプログラム全 10 枚

ブラバス(BRABUS)は5月9日、メルセデスAMGの高性能EVセダン「EQS 53 4MATIC+」向けのカスタマイズプログラムを欧州で発表した。

◆BRABUSのフロントフェイシアで新たな表情を演出

ブラバスのメルセデスAMG EQS 53 4MATIC+ 向けカスタマイズプログラムブラバスのメルセデスAMG EQS 53 4MATIC+ 向けカスタマイズプログラム

BRABUSのフロントフェイシアインサートなどにより、EQS 53 4MATIC+に新たな表情を与えることを目指した。BRABUSのフロントスポイラーは、アウターエッジによってフロントアクスルのリフトを抑制し、高速走行時の走行安定性を高める効果を発揮するという。

さらに、リアホイールアーチの前方に設置されたBRABUSのカーボン製エアディフレクターをはじめ、リアディフューザー、リアスポイラーも、カーボンファイバー製で、サイドとリアに丸みを持たせたデザインとした。標準装備のクロームパーツはブラック仕上げとし、よりスポーティな外観に仕上げている。

◆22インチ鍛造ホイール「モノブロック Z」

足元には、22インチ鍛造ホイールのブラバス「モノブロック Z」の「プラチナエディション」で引き締められた。独自の製造プロセスと「シグネチャーブラック」仕上げにより、スポーティなルックスと強度を実現する。軽量設計により、走行安定性やハンドリングを追求している。

ブラバスの「SportXtra」サスペンションモジュールを装備できる。これにより、車高をフロントで最大15mm、リアで最大20mm下げることができる。重心を引き下げることで、ドライビングダイナミクスを向上させるという。

ブラバスのエアロパーツは空気の流れを最適化し、揚力を40%削減する、と自負する。22インチのブラバスの鍛造ホイールとSportXtraサスペンションモジュールを組み合わせることにより、前面空気抵抗を示すCd値は 7.2%向上する。より低い抗力は、走行抵抗を抑えて、航続にプラスの効果をもたらす。追加のエアロパーツにより、より流線型に近いフォルムとなる。100~140km/hの速度域における航続は、平均で7%増加する効果があるという。

◆ブラバスの「マスターピースインテリア」

ブラバスのメルセデスAMG EQS 53 4MATIC+ 向けカスタマイズプログラムブラバスのメルセデスAMG EQS 53 4MATIC+ 向けカスタマイズプログラム

カスタマイズプログラムには、ブラバスの「マスターピースインテリア」も用意している。「アローウェーブ」と呼ばれるキルティングやパーフォレーションを、シートに施すことができる。

ドアパネルやダッシュボードなどには、チャコール色のエコロジーなめし革と100%ヴィーガンファブリックを組み合わせることが可能。各ピラーやサンバイザーには、再生ポリエステルを使用し、3層構造のマイクロファイバー「ダイナミカ」も採用した。また、インテリアの照明に合わせて色が変化するRGBバックライト付きBRABUSエントランスパネルも用意している。

インテリアのアンビエント照明と色合いをコーディネートすることも可能だ。ブラバスのペダルパッドはアルミ製。オプションでカーボン製が選択できる。ベロアまたはキルトレザー製のフロアプロテクターや、トランクマットなどのアクセサリーも用意している。

◆最大出力761hpの性能はベース車両と同じ

EQS 53 4MATIC +は、『Sクラス』に相当するEV、『EQS』をベースに開発された高性能バージョンだ。モーターは前後に合計2個搭載され、最大出力658hp、最大トルク96.8kgmを発生する。オプションの「AMGダイナミックプラスパッケージ」では、ブースト機能を備えた「RACE STARTモード」時に、最大出力が761hp、最大トルクが104kgmに引き上げられる。

EQS 53 4MATIC+は、80%のバッテリー充電レベルの時、0~100km/h 加速を3.8秒(AMGダイナミックプラスパッケージは3.4秒)で駆け抜ける。最高速はリミッターにより220km/h (AMGダイナミックプラスパッケージは250km/h)に制限されている。

《森脇稔》

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