ヤマハ発動機、二輪・マリン堅調で売上・営利が過去最高、日高社長「2023年は変革とスピード」

ヤマハ発動機がアジアで展開する人気の125ccシリーズ。日本へも導入予定だ。
ヤマハ発動機がアジアで展開する人気の125ccシリーズ。日本へも導入予定だ。全 6 枚

ヤマハ発動機は5月15日、2023年1~3月期(第1四半期)の連結決算を発表。過去最高の売上高・営業利益・営業利益率を達成した。

二輪車や大型船外機の需要が堅調に推移する中、部品調達難や物流・生産課題などの改善により供給量が増加。売上高は前年同期比25.9%増の1247億円となった。営業利益は販売台数の増加に加え、原材料などコスト高騰に対する価格転嫁の効果拡大、円安によるプラス効果により、同81.7%増の728億円と大幅な増益となった。経常利益は同56.8%増の717億円、純利益は同37.4%増の448億円となった。

◆二輪の先進国需要が堅調、電動アシスト自転車はユニット供給改善へ

セグメント別の業績を見ると、ランドモビリティは売上高が同27.0%増の4006億円、営業利益は同177.4%増の337億円となった。二輪車事業では先進国の需要が堅調に推移し、新興国では経済の回復により、多くの国で需要が増加した。売上高は部品調達難および米国向け物流課題の改善により、全地域で販売台数が増加したことで増収。営業利益は販売台数増加に加え、価格転嫁の効果拡大や円安によるプラス効果により、増益となった。

RV(四輪バギー、レクリエーショナル・オフハイウェイ・ビークル、スノーモビル)では、需要の落ち着きが見られるものの、在庫補充のための出荷が進んだ。米国では、レクリエーショナル・オフハイウェイ・ビークルの販売台数が増加し、モデルミックスが改善。原材料や人件費などのコストが上昇したが、米国工場の生産課題解消により生産効率が改善したことに加え、円安によるプラス効果もあり、増収・増益となった。

電動アシスト自転車では、サプライチェーンの混乱が収束に向かったことで生産台数が増加し、電動アシスト自転車用ドライブユニット「e-Kit」の供給が大幅に改善。その結果、増収・増益となったが、市場は一転して在庫過剰気味になっているため、今後は生産調整を行う予定だ。


《纐纈敏也@DAYS》

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