GR86&BRZ CUP開幕、プロフェッショナルクラスにネクセンタイヤが挑む

TOYOTA GAZOO Racing GR86&BRZ Cup ネクセンタイヤ
TOYOTA GAZOO Racing GR86&BRZ Cup ネクセンタイヤ全 17 枚

TOYOTA GAZOO Racing GR86&BRZ CUPの2023年シーズンが14日、宮城県のスポーツランドSUGOで開幕した。新型GR 86&BRZになって2年目を迎える。プロフェッショナルシリーズはパーツ交換やタイヤ選択の幅があり、ネクセンタイヤが新たな戦いを挑む。

新型にマシンチェンジが行われ、プロフェッショナルシリーズは、アフターパーツメーカーの車高調やマフラーなど認定パーツなら装着可能だ。タイヤもマルチメイクで行われ、ブリヂストンとダンロップが激しい戦いを繰り広げている。そこに韓国のネクセンタイヤも挑戦する。

ネクセンタイヤとしては過去数年参戦を行っているが、今年はチーム体制を一新。日本のトップカテゴリーでレースを行ってきた道上龍が率いるDrago CORSEと、そのDrago CORSEのマシンのメンテナンスやエンジニアリングを行ってきた、チョン・ヨンフン率いる4MINUTESが担当する。ドライバーにはフォーミュラやSUPER GTで速さを見せている三宅淳詞がGR86flBRZ CUPに初挑戦をする。

開幕前にテストを行っているが、タイヤ開発やそう簡単にできるものではないため、開幕戦では昨年まで使っていたネクセンN-FERA Sport Rタイヤを使用している。

練習走行や占有走行を走りドライバーの三宅は「タイヤ開発をしていくのと同時に、自分の経験を積むためにもこのGR86&BRZ CUPに挑戦したいと思いました。しかしレース専用タイヤではなく、一般用に近いタイヤでレースをするのは初めてなので戸惑う部分はありました。それでもタイヤの性能を感じ、どうやったら良いものにできるのかを探りながら作っていきたいです。実際走ってみるとブリヂストンやダンロップタイヤとの性能差は大きく感じる部分はありますし、GR86自体の走らせ方ももっと勉強していかなくてはならないと感じました」と、初めての車両でタイヤ開発を行いながらレースを行う難しさを感じているようだ。

予選では33台出走中30位という順位となった。決勝でも順位変動はなく30位でフィニッシュとなった。

この結果を受けてドライバーの三宅は「まず車を壊さず無事に完走できたことは非常に重要です。完走することで多くのデータを得られたと思います。単独で走っているときに感じていた改善点は、実際に30台で走ることで他社のタイヤの車の走り方などを見て、やはり改善していった方が良いだろうと思えました。リミッターがついているマシンでのレースでリミッターが効くことや、後方からプロフェッショナルクラスの激しい戦いを見ることができました。これを経験に次に繋げていきたいと思います」と語る。

ネクセンタイヤの開発ドライバーとして、また三宅選手のアドバイザーとして現場に来た道上龍は「他のカテゴリーとの兼ね合いもあり参戦はできませんが、自分も出てみたいという気持ちもあります。開幕戦は去年まで使っていたタイヤでしたが、次からは新しいタイヤを投入していきたいと思います。しかしレギュレーションで、1回認定タイヤの登録すると変更することはできませんので、今シーズンはそれで戦うことになっていくと思います。タイヤはそう簡単に開発できるものではないので、来年を見据えてタイヤ開発用のデータ収集を主に今シーズンはやっていきたいと思います」と参戦にあたっての心境を語った。

さらに「すぐに一般道を走っているネクセンタイヤに反映できるとは思っていませんが、こういうレース参戦でタイヤ開発を行うことで、ネクセンタイヤの知名度アップに繋がっていけば良いと思います。サーキット毎で路面ミューも違えば、開催されるサーキットの気温や気候も違う。多くのデータを持ち帰って、次のタイヤ開発に繋げていきたい」と語る。

GR86&BRZ CUPの次戦は6月11日に大分県のオートポリスで開催される。どのようなタイヤになっているのか期待したい。

《雪岡直樹》

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