シボレー コルベット に670馬力の「Z06」、オープン仕様がインディ500ペースカーに

ハードトップのコンバーチブルはコルベット史上初

ツーピースのハードトップは16秒で開閉可能

0~96km/h加速2.6秒で最高速は300km/h

シボレー・コルベット Z06 コンバーチブル 新型の「インディ500」ペースカー仕様
シボレー・コルベット Z06 コンバーチブル 新型の「インディ500」ペースカー仕様全 10 枚

インディアナポリス・モーター・スピードウェイは5月9日、新型『コルベットZ06』(Chevrolet Corvette Z06)の「コンバーチブル」が5月28日、米国で決勝レースが開催される「インディ500」のペースカーを務めると発表した。

◆ハードトップのコンバーチブルはコルベット史上初

シボレー・コルベット Z06 コンバーチブル 新型の「インディ500」ペースカー仕様シボレー・コルベット Z06 コンバーチブル 新型の「インディ500」ペースカー仕様

インディ500は今年で107回目という伝統のレースだ。F1のモナコ・グランプリ、ルマン24時間耐久レースとともに、世界3大レースのひとつに数えられる。

このインディ500のペースカーを、新型コルベットZ06のコンバーチブルが務める。ハードトップのコンバーチブルが採用されるのは、コルベット史上初めてという。

ペースカーに起用される新型『コルベットZ06コンバーチブル』は、レッドミストメタリックのボディカラーをまとう。室内は、ジェットブラックとスカイクールグレーのツートーンカラーに、トーチレッドのアクセントを配した。「インディアナポリス500」のロゴと調和するデザインが狙いだ。足元は、テックブロンズで仕上げられたスパイダーデザインの鍛造アルミホイールで引き締めている。

◆ツーピースのハードトップは16秒で開閉可能

ツーピースのハードトップは、16秒で開閉できる。48km/h以下なら、走行中でも開閉が可能だ。ハードトップ6個のモーターで作動する。ボディ同色のハードトップを標準装備した。ハードトップは、ミッドシップのエンジンの上に格納される。複合素材を使用した軽量ハードトップが、エンジンの熱対策が施されたコンパートメントに収納される設計とした。

キャビン後方には、ガラス製のディフレクターを装備する。静粛性を向上させるために、ガラス製ディフレクターは風切り音を減らすように設計されている。クーペと同じリアスポイラーを装備した。シボレーによる、ルーフを閉じた際の空力性能は、クーペとコンバーチブルで同じになるという。

スプリングとダンパーは専用チューンされており、コンバーチブル専用のシャシーに仕立てられた。シボレーによると、クーペとほぼ同じパフォーマンスを可能にしているという。また、高度なパワートレインシステムとシャシーチューニング、格納式ハードトップを組み合わせることにより、新型は史上最も妥協のないコルベットのコンバーチブルになる、と自負する。

◆0~96km/h加速2.6秒で最高速は300km/h

新型コルベットZ06には、新開発の自然吸気5.5リットルV型8気筒ガソリンエンジンを搭載する。これまでに製造された自然吸気の量産V8エンジンの出力を超えることを目標に開発された。軽量のフラットプレーンクランク設計により、エンジンは大パワーを生み出すために必要な高回転域に到達することができるという。

新しいエンジンは、パワーだけでなく、サーキットで最大限のパフォーマンスを引き出すように設計されている。8600rpmからのレッドゾーンやフルレーシングスタイルのドライサンプシステム、専用のインダクション&エキゾーストシステムまで、このエンジンはまったく新しいエモーショナル性を演出する、と自負する。

また、このエンジンはDOHC化されており、チタン製インテークバルブとナトリウム充填エキゾーストバルブを支えるデュアルコイルバルブスプリングを採用する。鍛造アルミ製ピストン、鍛造チタン製コネクティングロッドにより、軽量化と高い強度も追求した。新開発のアクティブスプリットインテークマニホールドも導入した。これらにより、最大出力670hp/8400rpm、最大トルク63.6kgm/6300rpmを獲得する。従来型よりも排気量を約700cc縮小しながら、パワーは新型が20hp上回っている。新型は、0~96km/h加速2.6秒の性能を可能にした。最高速は300km/hに到達する。

《森脇稔》

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