逆襲の『パナメーラ』、次期型登場は年内か? 進化のヒントはカイエンにあり

ポルシェ パナメーラ 次期型プロトタイプ(スクープ写真)
ポルシェ パナメーラ 次期型プロトタイプ(スクープ写真)全 12 枚

ポルシェは現在5ドアサルーン『パナメーラ』次期型の開発に取り組んでいるが、その最新プロトタイプをスクープサイト「Spyder7」のカメラが捉えた。

パナメーラの販売は、EVセダン『タイカン』の登場以来押されており、ポルシェのラインアップの中でも最も販売台数が少ないモデルとなっている。2022年の販売はやや上向きになったが、その存続さえ危ぶまれていた。だが、プロトタイプによる開発が進められていることを見るに、すぐに廃止されるというわけではないようだ。

ポルシェ パナメーラ 次期型プロトタイプ(スクープ写真)ポルシェ パナメーラ 次期型プロトタイプ(スクープ写真)

ドイツのヴァイザッハにある同社の研究開発センター近くで捉えた最新プロトタイプは、これまでで最もカモフラージュが削ぎ落とされ、フィラーキャップが正方形から楕円形に変更されていることがわかる。しかし、ヘッドライトには新型『カイエン』でみられたHDマトリックスLEDを部分的に隠すためのステッカーを貼り、フロントフェンダーのエアベントは実際のサイズより大きく見せるなど、ディティールの全貌はまだ完全に明かされているわけではない。

後部では、リアピラーが部分的に隠されているが、LEDテールライトはよりスリムに新設計される。刷新されたバンパーにはクワッドエキゾーストパイプがインストールされており、足回りにはセンターロックホイールを装着していることからも高性能な派生モデル、あるいはサーキットに焦点を当てたバージョンの可能性もありそうだ。

ポルシェ パナメーラ 次期型プロトタイプ(スクープ写真)ポルシェ パナメーラ 次期型プロトタイプ(スクープ写真)

キャビン内では、フルデジタル化されたインストルメントクラスターと、ダッシュボードに取り付けられたコンパクトなギアセレクターがある。カイエンに似た、12.3インチの新しいインフォテインメントシステムを備えている。そのほかの部分はカバーされているが、オプションで10.9インチのパッセンジャー(助手席側)ディスプレイが提供される可能性がありそうだ。またセンターコンソールもカイエンと共通しており、タッチ「ボタン」と物理的なスイッチギアを備えた、「ブラックパネルデザイン」を特徴とするシンプルな造形となっている。

パワートレインについては不明だが、カイエンSはフェイスリフト時に2.9リットルV6エンジンを4.0リットルV8に交換、最高出力を440psから475psに引き上げている。現在同じ2.9リットルV6を使用しているパナメーラ4Sも同様であると推測するのが合理的だろう。またPHEVモデル「パナメーラ4 Eハイブリッド」のEV航続距離も大幅に改善する。カイエン Eハイブリッドの従来モデルは17.9kWhのバッテリーを搭載したが、フェイスリフトでは25.9kWhにアップデートした。これが次期型パナメーラにおいてもヒントになるだろう。

ワールドプレミアは最速で2023年内、遅くとも2024年前半となる。パナメーラの逆襲が見られるはずだ。

《APOLLO NEWS SERVICE》

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