メルセデスベンツのEVミニバン『EQT』にロングホイールベース…2023年内に欧州発売へ

後席を中心にさらなるゆとりを追求

モーターは最大出力122hp

冷却ルーバーを配したブラックパネルグリル

メルセデスベンツ・コンセプト EQT マルコポーロ
メルセデスベンツ・コンセプト EQT マルコポーロ全 10 枚

メルセデスベンツは2023年内に、新型コンパクトEVミニバン『EQT』(Mercedes-Benz EQT)のロングホイールベース仕様車を欧州市場で発売する。5月9日、メルセデスベンツが発表した。現時点では、ロングホイールベースをベースにしたキャンピングカー仕様「コンセプト EQT マルコポーロ」の写真が公開されている。

写真:メルセデスベンツ EQT のロングホイールベース

◆後席を中心にさらなるゆとりを追求

EQTのボディサイズは全長4498mm、全幅1859mm、全高1819mmだ。内燃エンジンを積むTクラス(全長4498mm、全幅1859mm、全高1811mm)と比較すると、全高が8mm高い以外は共通となる。ロングホイールベース仕様車のボディサイズは公表されていないが、後席を中心に、さらなるゆとりが追求される。

Tクラスと同様に、EQTには、ファミリー層やアクティブ志向のユーザーに向けて、毎日の生活を楽しく快適にする多くの装備を採用している。

荷室は、561mmの地上高によって重量物の積載を容易にした。幅614mm、高さ1059mmの開口部を備えた両側スライドドアが、後席へのアクセス性を高めている。後席の乗員、とくに子どもは、狭い道路や駐車スペースでも、すばやく安全に乗降できるという。後席を折りたたむと、フラットで広い荷物スペースが生まれる。リアのベンチシートには、チャイルドシートを3個設置することができる。

◆モーターは最大出力122hp

EQTのEVパワートレインのモーターは、最大出力122hp、最大トルク25kgmを発生する。バッテリーはリチウムイオンで、蓄電容量は45kWh。このバッテリーは、リアアクスル前方のアンダーボディにレイアウトされた。これにより、万一の衝突時、バッテリーが衝撃から保護される設計としている。

EQT には、自宅や会社、公共の充電ステーションなどで充電するために、出力22kWで交流(AC)充電を行うチャージャーを車載化している。直流(DC)の急速充電ステーションでは、高電圧バッテリーのSoC(充電状態)と温度に応じて、さらに高速で充電できる。また、出力80kWのDC急速充電器が装備されており、バッテリーの8割の容量を38分で充電できる。

EQTの充電ソケットは、フロントグリルのスリー・ポインテッド・スターの下に設置されている。都市部の狭い駐車場で充電する場合に、実用的で便利という。また、EQT にはACとDC充電用に、CCS(コンバインド・チャージング・システム)充電プラグとCCS 充電ケーブルが標準装備されている。

◆冷却ルーバーを配したブラックパネルグリル

メルセデスベンツ・コンセプト EQT マルコポーロメルセデスベンツ・コンセプト EQT マルコポーロ

EQTのフロントには、Tクラスとは異なり、中央のスリー・ポインテッド・スターの横に、冷却ルーバーを配したブラックパネルグリルが装備された。これにより、新世代EVの「メルセデスEQ」ファミリーの一員として認識できる表情を演出している。

EQTでは、バランスの取れたプロポーションや、線を減らした官能的な表面デザインが特長という。筋肉質なショルダー部分などが、力強さやエモーショナルな魅力を強調している、と自負する。

小型のEVミニバンは、コンパクトなボディサイズに充分なスペースを兼ね備えている。スポーティでエモーショナルなデザインと、広々として多彩なアレンジが可能なインテリア、実用的な両側スライドドアを備えている。同時に、バッテリーをアンダーボディに配置することにより、重心が低くなり、内燃エンジンを搭載した Tクラスとほぼ同じ使い勝手と機能性をインテリアに持たせた、としている。

《森脇稔》

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