外部パワーアンプは「聴いて選ぶ」のが大事!?[カーオーディオユニット AtoZ]

市販「外部パワーアンプ」の一例(DLS・CCi4)。
市販「外部パワーアンプ」の一例(DLS・CCi4)。全 1 枚

カーオーディオシステムを進化させたいと考えているドライバー諸氏に向けて、サウンドユニットの選び方のポイントをさまざま紹介している当コーナー。現在は「外部パワーアンプ」の選択法を解説している。今回は、「試聴」をテーマに据えてお贈りする。

さて、「外部パワーアンプ」を導入しようと思った際には、まずはタイプやスペック、さらにはサイズや価格等である程度まで絞り込みたい。で、その中からベストを選び出すにはどうすれば良いのかと言うと…。

答はズバリ、「聴いて選ぶ」、だ。

ちなみにすべてのカーオーディオ機器は基本的に、音源に含まれている情報をそのまま再現することが目指されて作られている。とはいえ実際は、その再現の仕方が各機ごとで微妙に異なる。結果、音色や雰囲気といった部分で、各機ならではの個性が少なからず出てくる。そしてそこに関しては“言い悪い”という尺度にとどまらず、「好みに合うか否か」、ここもポイントとなってくる。

しかし……。カーオーディオ用の「外部パワーアンプ」は実は、聴いて選びにくいという側面も持つ。なぜならば、スピーカーと比べてマニア向けのアイテムという色彩が強いこともあり、多くの試聴用機材を用意している「カーオーディオ・プロショップ」は案外少ない。なので店舗に出向いても、試聴可能な機材の数は限定的にならざるを得ない。

とはいえ、試聴の機会を増やす方法はいくつかある。まず有効な作戦は、「多くの店舗に足を運ぶこと」だ。各店とも売れ筋の製品を試聴用機材として用意しているので何店舗かを回っても多少は聴けるモデルの種類が被ってくるが、そうは言いつつもさまざまなお店を回ればそこでしか聴けないモデルにも多々出会える。またそうすることでさまざまなショップを知れるので、お店選びの参考にもなる。

それと同時に、馴染みのお店を作ることも大切だ。各ショップにはさまざまなメーカーやインポーターのデモカーが度々来店する。馴染みのお店を作っておけば、そのような情報を事前に得られる。結果、未知の製品の音に触れる機会も増えていく。

また馴染みの店を作っておくと、それ以外の利点も得られる。例えば、他のユーザーのシステムの音も聴けるようになる。それぞれ使用しているスピーカー等が異なるので使われている「外部パワーアンプ」の音の特徴を掴むのは簡単ではないが、そうは言いつつもたくさんのオーディオカーの音を聴くと、「外部パワーアンプ」の違いによる差異点にも気づけるようになってくる。このような経験則を積み上げることは、「外部パワーアンプ」選びにとどまらず、カーオーディオを趣味とする上でさまざまな局面で役に立つ。

今回は以上だ。次回もこれに引き続き、試聴機会を増やすためのコツの解説を続行する。乞うご期待。

《太田祥三》

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