JR九州が西九州新幹線の「幅広い協議」に参加意向…佐賀県知事は民間の論理を牽制

武雄温泉~長崎間で運行中の西九州新幹線『かもめ』用N700S。
武雄温泉~長崎間で運行中の西九州新幹線『かもめ』用N700S。全 1 枚

山口祥義佐賀県知事は5月19日に開かれた定例会見で、西九州新幹線新鳥栖~武雄温泉間の「幅広い協議」について記者の質問に答えた。

現在、「幅広い協議」は佐賀県と国との間で進められているが、JR九州の古宮洋二社長は5月11日の決算会見で武雄温泉駅(佐賀県武雄市)で新幹線と在来線特急を対面乗換えするリレー方式では収支的に厳しいという見方を示した上で、状況が整えばJR九州も参加し意見を述べたいという意向を示している。

これについて山口知事は収支改善という観点から「民間企業としては当たり前のこと」と述べ、理解を示した。

しかしその一方で、県民第一とする佐賀県としては「在来線、特急も普通列車もいい感じで走って悪くない環境の下で、それを壊すリスクが高いものということに関しては、やはり総合的に判断せざるを得ない」と述べ、収支ありきの民間企業の論理を牽制している。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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