52年ぶり復活のポルシェ『911 ST』、デビューは“6月8日”か? その理由とは

52年ぶりに復活するポルシェ 911 ST のプロトタイプ(スクープ写真)
52年ぶりに復活するポルシェ 911 ST のプロトタイプ(スクープ写真)全 13 枚

ポルシェは伝統のスタイルを再定義したヘリテージシリーズを展開しているが、その最新モデルとして登場するのが『911 ST』だ。52年の時を経て復活する「ST」のプロトタイプ車両をスクープした。

52年ぶりに復活するポルシェ 911 ST のプロトタイプ

レース界が加熱していた1970年代。フォードやBMWなどのメーカーによる競争の場でもあったサーキットで、ポルシェはこれらを打ち倒すべく開発を進めていた。そんな中で誕生したのが「911 ST」だ。この新しいレースカーは1970年から1971年にかけて投入され、デイトナ、タルガフローリオ、ニュルブルクリンクなどの様々なレースに参戦、ル・マンのGTクラスでも優勝した。しかし、1年の間にわずか24台しか製造されておらず、幻のモデルとなっている。

その「ST」のネーミングが52年振りに復活する。ヘリテージシリーズとしては「911タルガ4S ヘリテージデザインエディション」、「911スポーツクラシック」に続く第三弾となる。

ニュルブルクリンクとその周辺で捉えたプロトタイプ車両は、「911 GT3ツーリング」をベースにダブルバブルルーフを採用したボディとなっているのが特徴だ。フロントフェンダーのカモフラージュは、GT3 RSのようなエアインテークを隠しているように見える。911 STのドアはGT3 RSと同様にカーボンファイバー製となり大幅な軽量化が見込まれる。ドアハンドルはクラシックな形状となるが、こちらも軽量化が図られることは間違いない。

オリジナルの911 STがめざしたのは「最軽量の911」を製造することだった。現代の安全基準や排出ガス要件を考慮するとこれを再現するのは難しいが、992世代の中でも最軽量レベルに仕上げられるだろう。カーボンファイバーのエンジンカバーとフロントボンネットとともに、キャビン内にもカーボンファイバーがふんだんにあしらわれる。

パワートレインは不明だが、GT3ツーリングをベースとしていることから、4.0リットル水平対向6気筒エンジンを搭載、最高出力は502psと予想される。ただし、非常に限定された特別エディションとなるため、パワーアップされる可能性を秘めている。基本はATと想定されるが、MTバージョンが提供されるかも注目だろう。

新型911 STのワールドプレミアは2023年後半と予想されていたが、1948年にポルシェの名を冠した最初のスポーツカーが認証された日にあやかって、6月8日になる可能性があるという。最新情報に注目だ。

《APOLLO NEWS SERVICE》

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