【ムーヴ vs デイズ、eKワゴン、eKクロス 比較】使い勝手か、質感か…軽自動車4車種

ダイハツ ムーヴ(上)、日産 デイズ(中)、三菱 eKクロス(下)
ダイハツ ムーヴ(上)、日産 デイズ(中)、三菱 eKクロス(下)全 30 枚

◆比較する車種のプロフィール

ダイハツ『ムーヴ』は全高を1630mmに設定した軽自動車のハイトワゴンだ。スライドドアなどは装着されないが、4名が快適に乗車できて、価格は割安に抑えられている。荷物も積みやすく、実用性を高めた。

【画像全30枚】

今回取り上げるムーヴのライバル車は、日産『デイズ』と三菱『eKワゴン』&『eKクロス』の姉妹車だ。両車3仕様とも基本部分は共通化している。日産版のデイズには、標準ボディとエアロパーツを装着した「ハイウェイスター」がある。三菱版は、標準ボディがeKワゴンで、フロントマスクを少しSUV風にアレンジしたタイプがeKクロスになる。

◆外観デザイン&ボディサイズ比較

ダイハツ ムーヴ(左)、日産 デイズ(中)、三菱 eKクロス(右)のフロントマスクダイハツ ムーヴ(左)、日産 デイズ(中)、三菱 eKクロス(右)のフロントマスク

ムーヴのフロントマスクは、カスタムを含めて比較的オーソドックスなデザインだ。ボディの側面も水平基調で、視界の良さを大切にしている。

一方、デイズとeKワゴン&eKクロスは、2WDの全高が1650mmだから、ムーヴよりも若干背が高い。そしてフロントマスクは個性的だ。販売の主力グレードで見ると、デイズハイウェイスターは、鋭角的なV字型グリルによって外観がスポーティに見える。

eKクロスは、ボディサイドのフェンダーがフロントマスクまで回り込むようなダイナミックシールドと呼ばれる形状で、その内側にランプを縦方向に並べた。 デイズとeKワゴン&eKクロスは、ボディの側面もムーヴとは異なり、サイドウインドーの下端を後ろに向けて持ち上げた。外観に躍動感を持たせている。

◆インテリア&居住性比較

ダイハツ ムーヴ(上)、日産 デイズ(中)、三菱 eKクロス(下)のインテリアダイハツ ムーヴ(上)、日産 デイズ(中)、三菱 eKクロス(下)のインテリア

インパネの基本的な形状は、両車ともに似ている。ATレバーはインパネの下側に装着され、左手を自然に降ろすと操作できる。

デイズとeKワゴン&eKクロスは、発売されたのが2019年と比較的新しい。従って上質に造り込んだ。特にデイズのプレミアムコンビネーションインテリア、eKクロスのプレミアムインテリアパッケージを選ぶと、内装の質感が一層高まる。

◆荷室などの使い勝手

ダイハツ ムーヴダイハツ ムーヴ

両車ともに天井が比較的高いため、軽自動車として荷室容量に余裕がある。特にムーヴは、後席の前後スライド機能が左右分割式になり、乗車人数や荷物の量に応じてシートアレンジを調節しやすい。デイズとeKワゴン&eKクロスに装着される後席の前後スライド機能は、左右一体式だ。

収納設備も両車とも豊富に装着した。デイズとeKワゴン&eKクロスでは、グローブボックスの上側に引き出し式の収納設備が装着される。インパネの中央にも引き出し式のトレイが備わり、小さなテーブルのように使える。

日産 デイズ日産 デイズ

◆運転のしやすさ比較

最小回転半径を14インチタイヤ装着車で見ると、ムーヴが4.4mで、デイズとeKワゴン&eKクロスは4.5mだ。前方視界は両車ともに同程度で、後方は水平基調のムーヴが見やすい。

◆走行性能&乗り心地比較

三菱 eKワゴン(左)とeKクロス(右)三菱 eKワゴン(左)とeKクロス(右)

デイズとeKワゴン&eKクロスは、エンジンの設計が新しく、ノーマルエンジンでも実用回転域の駆動力が高い。プラットフォームも同様に現行型で刷新され、両車ともに乗り心地は少し硬めだが、直進安定性は優れている。

◆おすすめユーザー

ムーヴは、デイズとeKワゴン&eKクロスに比べると、視界の良さが特徴だ。街中を中心に使うユーザーに適する。

デイズとeKワゴン&eKクロスは、内外装の造りがていねいで、操舵に対する反応の仕方も正確だ。質感を重視するユーザーに向いている。

ダイハツ ムーヴダイハツ ムーヴ

◆おすすめグレード

・ムーヴ:X・SAIII(129万8000円)
・デイズ:ハイウェイスターX(159万2800円)
・eKクロス:G(160万6000円)

《渡辺陽一郎》

渡辺陽一郎

渡辺陽一郎|カーライフ・ジャーナリスト 1961年に生まれ、1985年に自動車雑誌を扱う出版社に入社。編集者として購入ガイド誌、4WD誌、キャンピングカー誌などを手掛け、10年ほど編集長を務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆様に怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けている。

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