トヨタの新型3列電動SUV『グランドハイランダー』…今夏米国で発売へ

フロントにハンマーヘッドグリル

最大5台のデバイスに車内での4G接続が可能

クラウドナビゲーションを採用

パワートレインに「ハイブリッドMAX」設定

トヨタ・グランドハイランダー
トヨタ・グランドハイランダー全 10 枚

トヨタ自動車の米国部門は5月30日、新型3列シートのミドルクラスSUV『グランドハイランダー』(Toyota Grand Highlander)の現地ベース価格を4万3070ドル(約600万円)と発表した。今夏、米国市場で発売される予定だ。

グランドハイランダーは、トヨタの米国市場におけるミドルクラスSUV『ハイランダー』から派生した新型SUVだ。グランドハイランダーは、3列シートを装備しており、大人にも子どもにも充分な足元スペースを備えたサードシートと、7名分の荷物を収納できる充分なラゲッジスペースを持つという。

◆フロントにハンマーヘッドグリル

トヨタ・グランドハイランダートヨタ・グランドハイランダー

グランドハイランダーは、「TNGA-K」プラットフォームがベースだ。米国の「Calty Design Studios」によって設計された。米国インディアナ州プリンストン工場で生産される予定だ。

フロントには、ハンマーヘッドグリル、足元には20インチアルミホイールを装着する。リアには、シャープなデザインのバンパーを採用した。

ソフトパッド入りのインストルメントパネルは、ドアトリムに続くウッド調のオーナメントの上に浮かんで見えるデザイン。インストルメントパネル上側のフォルムは、ドアトリムまで連続した広がりを持たせた。2列目シートには、乗員が手の届きやすいコンソールエンド上部に、エアコン操作パネルと左右別々のUSBポートをまとめて配置。2列目は、ベンチシート仕様とキャプテンシート仕様を用意した。また、3列目シートには個別にUSBポートやスマートフォン&タブレット端末収納スペース、2つのカップ&ボトルホルダーを設けている。室内には、合計で13個のカップホルダーと、7個のUSB-C充電ポートが付く。

◆最大5台のデバイスに車内での4G接続が可能

トヨタ・グランドハイランダートヨタ・グランドハイランダー

12.3インチの「トヨタ・オーディオ・マルチメディア・システム」を標準装備した。顧客には、「Over-the-Air(OTA)」アップデートなど、さまざまなコネクティビティや便利な機能にアクセスする機会が用意されている。

新しいトヨタ・オーディオ・マルチメディア・システムは、デュアル Bluetooth電話接続を可能にした。標準装備されるワイヤレスの「Apple CarPlay」 とグーグル「Android Auto」にも対応する。

最大5台のデバイスに車内での4G接続を可能する 「Wi-Fi Connect」のトライアル版が付帯する。これにより、車内が、AT&Tのホットスポットになる。HD Radio、USBデータ、SiriusXMプラチナプランなどのサービスに加えて、Wi-Fi Connect には新しい統合ストリーミング機能があり、顧客が別のApple製品にリンクする機会を提供するという。

◆クラウドナビゲーションを採用

トヨタ・オーディオ・マルチメディア・システムは、直感的なタッチと音声コントロールによって操作できる。オプションの「コネクテッド・サービス・ドライブ・コネクト」を利用すると、乗員は「インテリジェント・アシスタント」、クラウドナビゲーション、目的地アシストにアクセスできる。

インテリジェント・アシスタントを利用すると、「ハイ、トヨタ」と呼びかけることにより、システムが起動する。音声起動コマンドで目的地を検索したり、「POI(Points of Interest)」を見つけたり、オーディオを調整したり、車内の温度を変更したりすることができる。

クラウドナビゲーションは、クラウドを利用して、最新の地図、交通情報、ルート情報をダウンロードする。ユーザーが最新の検索機能を使えるようにするために、POI検索は Google (グーグル)の POIデータを反映させる。目的地アシストでは、次の目的地を見つけるために 24時間365日の「ライブ・エージェント・アシスタンス」にアクセスすることも可能にしている。

◆パワートレインに「ハイブリッドMAX」設定

トヨタ・グランドハイランダートヨタ・グランドハイランダー

パワートレインには、「ハイブリッドMAX」を設定する。2.4リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンに、フロントアクスル1基、リアアクスル1基の合計2基のモーターを組み合わせ、「E-Four Advanced」システムによって4輪を駆動する。ハイブリッドシステム全体で、362hpのパワーと55.3kgmのトルクを獲得した。0~96km/h加速6.3秒の性能を可能にしている。

2.5リットル直列4気筒ガソリン自然吸気エンジンを基本にしたハイブリッドシステムも用意する。「THSII」のモーター2基、リアアクスルのモーター1基の合計3基のモーターを組み合わせ、「E-Four」によって、4輪を駆動する。2.5リットルのハイブリッドには、駆動方式FF仕様も用意した。

両ハイブリッド車では、ノーマル、エコ、スポーツの3種類の走行モードが選択できる。スポーツモードでは、スロットルレスポンスがより鋭い方向に変化する。エコモードは、より燃費を重視した走行モードになる、としている。

《森脇稔》

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