ミリ波レーダーで詳細な情報を読み取る、京セラのドライバーモニタリング技術…人とくるまのテクノロジー展2023

京セラの「非接触ドライバー兆候モニタリング」を紹介するデモ機
京セラの「非接触ドライバー兆候モニタリング」を紹介するデモ機全 10 枚

京セラは、5月24~26日に開催された「人とくるまのテクノロジー展2023 YOKOHAMA」で、最新のエレクトロニクス技術を活用した安全装置やEV化に合わせた新デバイスなどをブースで展開した。

ブース前にデモ用のコクピットを設置して来場者が体感できるようにした「非接触ドライバー兆候モニタリング」は、平たく言うとミリ波レーダーを使ってドライバーの心拍数(BPM)と心拍間隔(RRI)をモニターし、その結果からドライバーの疲労度などを推測するというものだ。

従来からドライバーの眠気などをモニターする機器としてカメラ映像を使って瞬きなどをモニターする装置はあったが、京セラが開発中のこのシステムはミリ波レーダーを用いるのが新しい試み。コクピットに座ると目の前にはミリ波レーダーが設置されていて、2m程度離れていてもドライバーの心拍数などをモニターできるので、実用化する際にはインパネ内に納めるなどすることも十分可能だ。このミリ波センサーがドライバーの心拍に伴う微小な胸部振動を高精度に検知し、車両走行中の振動下でも心拍数の測定を可能にしている。さらに連続してモニタリングしているため、心拍数/心拍間隔が時系列でどのように変化しているのかもチェックできる。


《土田康弘》

アクセスランキング

  1. デンソー・人事情報 2026年1月1日付
  2. 新型ホンダ『CR-V』発表に「おかえり!」「カッコいい」など反響、最注目の価格は…
  3. トヨタ『ハイラックス』新型、まずはディーゼルの5グレードを豪州発売…約355万円から
  4. 分割式で取り付け簡単、MAXWINの金属製スノーチェーン「K-TIR08」発売
  5. メルセデスベンツ、新型電動ミニバン『VLE』を2026年3月世界初公開へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る