千葉県の流鉄が34年ぶりに値上げ申請…つくばエクスプレスの開業が響く 2024年4月1日予定

2012年、西武鉄道から入線してきた5000形「若葉」。
2012年、西武鉄道から入線してきた5000形「若葉」。全 2 枚

千葉県の流山駅(流山市)と馬橋駅(松戸市)を結ぶ流鉄は6月12日、国土交通省関東運輸局長へ運賃変更認可申請を行なったことを明らかにした。2024年4月1日の実施を予定している。

同社では消費税の転嫁を除けば1989年10月以来、およそ34年間、運賃が据え置かれてきたが、2005年8月のつくばエクスプレス(TX)の開業やそれに伴なう並行バス路線開業の影響で、2022年度の旅客はTX開業前の2004年度比で49%も減少。慢性的に赤字が続いており、不動産事業などの内部補助による老朽施設や車両などの維持も限界にきているとして、値上げに踏み切ることになった。

申請によると、平均改定率は平均9.864%で、普通運賃は1~3kmが10円ずつ、4~6kmが20円ずつの値上げとなる。

定期運賃の改定率は平均10.058%で通学定期運賃も値上げとなるが、割引率は0.3%上がる。定期乗車券の払戻手数料(220円)は据え置かれる。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スバル初の小型クロスオーバーEV『アンチャーテッド』正式発表、2026年発売へ
  2. 大成建設、高速走行中の給電に成功、EV向け「無線給電道路」の実証実験で[新聞ウォッチ]
  3. 車内すっきり! ワンタッチでCarPlayがワイヤレスに、「OTTOCAST MINI」発売
  4. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
  5. トヨタ『クラウンスポーツ』520万円の入門モデルを7月30日発売、70周年記念車も
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  4. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  5. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
ランキングをもっと見る