新連載[車内エンタメ充実]スマホで大満足! あなたのドライブを一変させる

「HDMI入力端子」を備えたAV一体型ナビの一例(ケンウッド・MDV-M910HDF)。
「HDMI入力端子」を備えたAV一体型ナビの一例(ケンウッド・MDV-M910HDF)。全 3 枚

車内エンタメの方法論が、かつてと比べて変化した。当特集では、その最新事情をリポートしている。今回は、映像系コンテンツを楽しむ方法について解説していく。同乗者のエンタメ環境をアップグレードさせたいと思っていたドライバーは、要熟読!

【画像全3枚】

◆映像系コンテンツを楽しむためには、テレビキャンセラーの装着がマスト!?

ひと昔前なら、車内で楽しまれる映像系コンテンツといえば、地デジかDVD、この2択だった。しかし今では、YouTubeをはじめとするネット動画が楽しまれることが増えている。

ところで映像系コンテンツを楽しむには、走行中にもメインユニットのモニターに映像を映し出せるようにするためのアイテムを取り付ける必要がある。なぜなら市販・純正を問わずメインユニットは、走行中には映像が映らないようになっている。ドライバーが運転中にナビ画面を注視することが法律で禁止されているからだ。

しかし、同乗者が車載機のモニターを注視することは何ら問題ない。というわけなので、同乗者の車内エンタメを充実させようと考える際にはまず、テレビキャンセラーとかテレビキットと呼ばれている製品の取り付けが、基本的には必要だ(それが不要なケースも一部あるが、それについては次回の記事にて説明する)。なおテレビキャンセラーは、走行中に映像が観られるようにするためだけのものと、併せてナビ設定も行えるようにするもの、この2タイプがある。ナビも操作できるようになった方が良いと思うなら、それが可能なモデルを選ぼう。

また車種専用モデルを用意しているメーカーもある。そうであると、その車種だからこそ備わっている機能をスポイルしないようになっている。お薦めなのはそのような製品だ。

◆映像系コンテンツを楽しむためのスタンダードな方法は、「ミラーリング」!

さて、車内で映像系コンテンツを楽しもうと思ったときのもっともポピュラーな方法は、「スマホのミラーリング」だ。ただし、車載機にそれを可能とする仕組みが備わっている必要がある。そしてその仕組みの中でもっともスタンダードなのは、「HDMI入力端子」だ。

なお「HDMI」とは、「High-Definition Multimedia Interface」の略で、 映像・音声・制御信号を1本のケーブルにて送れる通信規格のことを指す。

で、これがナビ等に備わっていると、さまざまなデジタル機器の接続が可能となる。例えばデジタルカメラを繋いでそれにて撮影した動画が観られたり、ゲーム機を繋げばその画面を映し出せるようにもなる。そしてスマホを繋げば、スマホの画面をそのままモニターに映せて音声はカースピーカーにて楽しめる。

ところでここにきて、市販メインユニットへの「HDMI入力端子」の装備が進んでいる。ちょっと前までは上級機にしか備えられていなかったが、現在はスタンダードグレードの機器の多くにも装備が広がっているのだ。なのでもしも愛用のAV一体型ナビ等が古ければ、この際「HDMI入力端子」を備えた最新機種への買い換えを検討するのはアリだ。AV一体型ナビは年式が5年も違えば、操作レスポンスの速度、画質、ナビ機能等々、もろもろに結構差が出る。ゆえに最新機種へと交換すれば、車内エンタメの充実も含めてドライブの快適性がアップする。

◆「HDMI入力端子」が備わっていなかったら、「HDMI変換アダプター」が役に立つ!

なお、メインユニットを買い換えなくても「ミラーリング」を行えるようにする方法が、実はもう1つ他にもある。それは、「HDMI変換アダプターを使う」というものだ。

モニターを備えた車載機の多くは、リアカメラを接続できるように外部映像入力端子を備えているが、そうであれば「HDMI変換アダプター」を使えばスマホの「ミラーリング」を行える。これにてスマホのデジタル出力をアナログ信号に変換できるからだ。そうしてそのアナログ信号を外部映像入力端子に接続すればOKだ。

ちなみに、映像入力端子がすでにリアカメラ用として使われている場合には、「AVセレクター」を使用するとシーンに応じて入力する機器を切り替えられる。しかもリアカメラの映像切替はシフトレバーの操作と連携させられる場合も多い。また、スマホを繋いだらその信号が優先されるものもある。そうであれば都度、切替操作をしなくても良い。

今回はここまでとさせていただく。次回以降も車内エンタメを充実させるためのコツをさまざま紹介していく。お楽しみに。

《太田祥三》

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