インテグラ 新型に「タイプS」、320馬力を6速MTで操る 6月19日米国発売

2.0リットルのVTECターボエンジンを搭載

標準車よりも2.8インチ拡幅したワイドフェンダー

ブレーキはブレンボ製

アキュラ・インテグラ 新型の「タイプS」
アキュラ・インテグラ 新型の「タイプS」全 10 枚

ホンダの海外向け高級車ブランドのアキュラは6月16日、『インテグラ』(Acura Integra)新型の高性能グレード「タイプS」を6月19日、米国市場で発売すると発表した。現地ベース価格は、5万0800ドル(約720万円)だ。

◆2.0リットルのVTECターボエンジンを搭載

新型インテグラのパワートレインには、1.5リットル直列4気筒ガソリン「VTECターボ」エンジンを搭載する。そのスペックは、最大出力200hp/6000rpm、最大トルク26.5kgm/1800~5000rpmだ。トランスミッションはCVTが標準で、一部グレードに6速MTを設定する。

これに対して、高性能グレードのタイプSには、2.0リットル直列4気筒ガソリンVTECターボエンジンを搭載する。最大出力は320hp/6500rpm、最大トルクは42.8kgm/2600~4000rpmを引き出し、トランスミッションにはショートストロークの6速MTを組み合わせた。標準モデルに対して、パワーは120hp、トルクは16.3kgm上回る。アキュラによると、最もパワフルで、最もパフォーマンスに優れるインテグラになるという。

フロントグリル、フロントフェンダー、トランクリッドには、タイプSのエンブレムを装着した。3代目インテグラを彷彿とさせる「INTEGRA」のロゴを、フロントとリアにエンボス加工する。ボディカラーは、タイプS専用のタイガーアイパールを含む7色。内装色は、レッド、ブラック、オーキッドの3色を用意している。

アキュラ・インテグラ 新型の「タイプS」アキュラ・インテグラ 新型の「タイプS」

◆標準車よりも2.8インチ拡幅したワイドフェンダー

タイプSは、標準のインテグラよりも2.8インチ拡幅したワイドフェンダーに、19インチホイールと265/30R19サイズのタイヤを収めた。軽量の19インチアルミホイールは『NSXタイプS』にインスパイアされた10本スポークのデザイン。タイヤはミシュラン「パイロットスポーツ4S」を組み合わせる。

Aピラーから前方のボディパネルは、タイプS専用だ。アグレッシブなフロントマスクには、大型化されたダイヤモンドペンタゴングリルを採用する。このグリルは、ベント付きアルミ製ボンネットと組み合わされて、空気の流れを170%改善し、冷却性能を引き上げた。拡大されたバンパー開口部から、インタークーラーに空気を多く送り込み、より高いブースト圧を引き出し、エンジン性能を向上させるという。

新設計されたリアには、タイプSとしては初めて、バンパー中央に3本出しのエグゾーストパイプが付く。グロスブラックのディフューザーとトランクスポイラーが、ダウンフォースを高めている。

アキュラ・インテグラ 新型の「タイプS」アキュラ・インテグラ 新型の「タイプS」

◆ブレーキはブレンボ製

ブレーキは、標準のインテグラよりも1.5インチ大径化された13.8インチの大型2ピースフロントローターに、ブレンボ製4ピストンモノブロックアルミ製キャリパーを組み合わせた。リアのローターの直径はプラス0.9インチの12インチ。フロントバンパーのダクトは、空気をフロントローターに送ることで、ブレーキの冷却性能を向上させるという。

フロントサスペンションを再設計し、標準のインテグラよりもトレッドをフロントで3.5インチ、リアで1.9インチ広げた。 また、ステアリング軸のオフセットを0.75インチ少なくすることで、トルクステアを抑えた。フロントのスタビライザーは2mm大径化され、29mmとしている。

専用にチューニングされた「アダプティブ・ダンパー・システム(ADS)」を標準装備した。「インテグレーテッド・ダイナミクス・システム(IDS)」 によって制御され、コンフォート、スポーツ、スポーツ+の各ドライビングモードによって、減衰特性が切り替わる。特別にチューニングされたADSは、走行条件に合わせて最適化されたダンピング特性により、乗り心地とハンドリングをコントロールする、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る