トヨタ紡織は6月22日、快適な乗り心地と利便性の高いシートアレンジを実現した新開発のシートが、トヨタ『アルファード』『ヴェルファイア』新型に採用されたと発表した。
セカンドシートには、最大480mmのスライド量でパワー化、かつマニュアルへの切り替えを可能にした世界初のシステム「パワーロングスライド」を採用。乗員の有無によってスライド速度を制御し、サードシートに乗り込む際のスライド操作が快適に素早く操作でき、利便性向上と多彩なシートアレンジを実現している。また、トヨタ初となる防振構造を採用。クッションフレームのインナーレール側の前後2箇所に防振ゴムを設置することでシート振動を低減し、快適な乗り心地を実現した。

スライド付きのセカンドシートにはリラクゼーション機能を搭載。また、シートヒーターエリアを拡大し、オットマンやアームレストにも設定して快適性を向上した。アームレストには格納テーブルを設定し、従来の1枚構造から、展開可能な2枚構造に変更。上蓋を自由な角度で調整可能にすることで、多様な使い方ができるようにした。
サードシートには、ロングスライド構造として世界初となる5:5分割2ポジションスペースアップシートを採用。サードシートの跳ね上げ位置が2か所になり、従来のスライドニュートラルポジションに加え、リアモースト(最後方)位置での跳ね上げも可能にした。リアモースト位置では、サードシートを跳ね上げた状態でも、セカンドシートをリクライニングして快適に座ることができ、利便性と快適性を両立した。