日本初のEV消防ポンプ自動車、モリタ『メビウス』…東京国際消防防災展2023

EV消防ポンプ自動車、モリタ・メビウス(東京国際消防防災展2023)
EV消防ポンプ自動車、モリタ・メビウス(東京国際消防防災展2023)全 27 枚

消防・防災に関する展示会「東京国際消防防災展2023」が6月15~18日の4日間、東京ビッグサイトで開催された。モリタは日本初のEV消防ポンプ自動車をはじめ、社会的課題の解決をめざした多数の製品・サービスを出展した。

モリタが東京臨海都心に展示したEV消防ポンプ自動車『MoEVius concept』(メビウス・コンセプト)は、ゼロエミッション、低騒音・低振動化を実現した、日本初のEV消防ポンプ自動車だ。モリタが開発したePTO(ポンプ駆動システム)とe-Fire Pump(EV専用ポンプ)により、高いエネルギー効率を実現した。

A-2級ポンプ搭載の消防ポンプ自動車として求められる要素を装備した。クルーキャブをはじめ、900L水槽、吸管巻取り装置など、多彩な装備に対応できる。

またモリタでは、搭載型電動水ポンプユニットも出品した。PTO(出力取り出し機構)とポンプとを一体化したユニットだ。こちらも『MoEVius concept』(メビウス・コンセプト)といい、車両や機器の名前ではなく、電動化コンセプトを“メビウス”と呼ぶ。なお、メビウスの輪などで知られるドイツ系の人名は、Moebiusとつづる。

消防車をEV化しようとすると、内燃機関用のPTOは使えないので、消防ポンプを運転するための専用のPTOが必要になる。そこでモリタは独自の「ePTO」を開発した。ポンプ駆動マネジメントや高電圧回路の安全性に配慮した、「MDM-ECU」を装備する(MDMはMorita Driving Manaement)。あらゆるEVに対応できるという。

ポンプもEV専用の「MPR3」が新たに開発された。1MPa/3000Lの能力を持ち、従来型と比べて軽量・省スペース化が図られ、バッテリーエネルギーを考慮した大流量・高効率設計になっている。

《高木啓》

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