明治村の古典蒸気機関車9号が運休…およそ2年間のオーバーホール 7月3日から

明治生まれの三等客車を牽く蒸気機関車9号。重連となる7月2日の運行では、SLなごや駅発で機関車が正向きとなる(通常はSLとうきゃう駅発が正向き)。
明治生まれの三等客車を牽く蒸気機関車9号。重連となる7月2日の運行では、SLなごや駅発で機関車が正向きとなる(通常はSLとうきゃう駅発が正向き)。全 2 枚

博物館明治村(愛知県犬山市)の蒸気機関車9号がオーバーホールのため7月3日から運行休止することになった。

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同機は明治時代の1912年にアメリカのボールドウィン社で製造されたC形タンク式機関車で、1913年から富士身延鉄道(現在のJR東海身延線)富士~大宮町(現・富士宮)間で運用。1936年には日本鋼管鶴見製鉄所(現・JFEエンジニアリング鶴見事業所)へ移り、1973年に明治村へ譲渡された。

明治村には明治生まれの古典蒸気機関車として、1874年にイギリス製から輸入され、日本初の国有鉄道である新橋(後の汐留)~横浜(現・桜木町)間を走行し、1957年、名古屋鉄道(名鉄)を最後に引退した国内最古の12号も在籍しているが、こちらは2019年9月からオーバーホールが実施され、2023年4月から段階的に運行を再開している。

9号は7月に搬出され、およそ2年間かけて調査や修理が行なわれる予定で、6月30日~7月2日にはそれを前にした最後の運行が行なわれる。

このうち、最終運行日の7月2日には特別企画として、SLなごや駅発13時15分、13時50分、14時25分の便で12号との重連運転がおよそ7年ぶりに行なわれる。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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