アルピーヌ『A110』、軽量版「R」は300馬力ターボ搭載…グッドウッド2023出展へ

最高速はA110シリーズトップの285km/h

0~100km/h加速は3.9秒

パワーウエイトレシオは3.6kg/ps

アルピーヌ A110R
アルピーヌ A110R全 10 枚

アルピーヌは6月28日、2ドア2シータークーペ『A110』の高性能モデルの「A110R」(Alpine A110 R)を7月、英国で開催される「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2023」に出展すると発表した。

◆最高速はA110シリーズトップの285km/h

A110Rでは、スワンネックマウントのリアスポイラー、フラットアンダーフロア、ディフューザー、フルカーボン製ホイールが、コーナーや高速走行時の安定性を高めている。『A110 S』のエアロキットよりも、さらにダウンフォースが強化された。空気抵抗を5%削減しており、最高速はA110シリーズトップの285km/hに到達する。

ディフューザーのデザインは一新された。カーボンファイバーとファイバーグラス製のディフューザーは、軽量化され、空気抵抗も抑えられた。これまでのものより長くなり、後端部の幅が広がったディフューザーによって、車体下面を流れる空気がこれまでよりも速く流れ、ダウンフォースが大幅に増加するという。

垂直に配置されたサイドフラップは、乱気流を軽減する。ホイールが生み出す乱流がディフューザーの機能を損なわないように、フェアリングが追加された。ディフューザーが大型化され、低くなったため、ディフューザーに直接空気を流すよう、フィンにも変更が加えられた。リアサスペンションアームのカウリングも、ディフューザーとフラットアンダーボディの効果を高める。リアスポイラーは、「スワンネック」マウントで固定された。後方へ大きく突き出し、傾斜角がより小さく、より小さいアプローチアングルを持つ形状が特長だ。スワンネックは、スポイラーのパフォーマンスを向上させる働きがあると同時に、下面のエアリフトも低減する。

◆0~100km/h加速は3.9秒

最低地上高は低められ、車高調整機能、減衰力調整機能付きダンパーを採用した。アンチロールバーの剛性は、A110S比でフロント10%、リア25%強化された。サスペンションスプリングの剛性も、10%以上強化されている。

高性能タイヤは、フロントが215/40R18、リアが245/40R18サイズのミシュラン「パイロット・スポーツカップ2」だ。ブレンボ製の高性能ブレーキシステムは、フロント、リアともに複合素材の320mm径ブレーキディスクを採用する。また、クローズドコースでのパフォーマンスを追求するために、アッパーアーム両側に取り付けられたスクープと、車体下部のフェアリングに取り付けられたダクトで構成されるブレーキ冷却システムを装備した。

1.8リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力300ps、最大トルク34.7kgmを発生する。最大トルクは2400~6000rpmで引き出される。0~100km/h加速3.9秒の性能を可能にした。

◆パワーウエイトレシオは3.6kg/ps

カーボンファイバーを内外装に多く使用した結果、アルピーヌ A110 Rは車両重量を1082kgに抑えた。パワーウエイトレシオは3.6kg/psとした。ボンネットは、そのほとんどがカーボン製。さらに、ボンネットには2つのエアインテークが装備されている。Duqueine 社と共同開発されたホイールは、フルカーボン製だ。

また、リアウインドウもフルカーボン製。エンジンルームを覆う形状となっており、その中心部には3つ目のストップライトを設けた。また、エンジンに空気を送り込む2つのエアインテークバルブが配置され、アルピーヌブランドのアイコン「スノーフレーク」が描かれている。

サベルト製のシングルシェルシートも、フルカーボン製だ。運転席と助手席には、6点式のシートベルトが装備されている。

《森脇稔》

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