音にこだわるなら「ボックスサブウーファー」が有利!…キーワードから読み解くカーオーディオ

「ボックスサブウーファー」の設置例(ロックフォード フォズゲート・P3S-1X10)。
「ボックスサブウーファー」の設置例(ロックフォード フォズゲート・P3S-1X10)。全 3 枚

カーオーディオを趣味として楽しもうとするとき、専門用語の存在が水を差す。意味が分からず前に進めなくなることもある。当連載は、そのようなことの払拭を目指して展開している。現在は、「サブウーファー」について説明している。

【画像全3枚】

「ボックスサブウーファー」は導入のハードルが低くない。でも、音は良い!?

今回は、「ボックスサブウーファー」というワードに焦点を当てる。

さて、以前に説明したように「サブウーファー」にはタイプ違いがいくつかある。その中でもっとも導入のハードルが低いのが、前回の記事にて取り上げた「小型・薄型パワードサブウーファー」だ。これは、低音を鳴らすために必要な「サブウーファーユニット」「ボックス」「パワーアンプ」が一体化したもので、ゆえにこれのみを用意して取り付ければ音を出せる。また筐体が比較的にコンパクトなのでシート下に設置できる場合が多い。結果、トランクの積載性もスポイルしない。

しかし、音にこだわりたいと思ったら「ボックスサブウーファー」がアドバンテージを発揮する。「ボックスサブウーファー」とは、「ボックス」がある程度大きいもののことを指す。なので「小型・薄型パワードサブウーファー」のようにシート下へのインストールはできない。多くの場合はトランクルームに設置するしかない。その分、導入のハードルは高くなる。

とはいえ音的には有利だ。なぜならば「ボックス」が大きくなる分、厚みのある「サブウーファーユニット」を取り付けられるからだ。

「ボックスサブウーファー」の設置例(ケンウッド・KSC-SW40)。「ボックスサブウーファー」の設置例(ケンウッド・KSC-SW40)。

厚みのある「サブウーファーユニット」が使えれば、空気をしっかりと震わせられる!

厚みがある「サブウーファーユニット」が音的に有利である理由は以下のとおりだ。厚みがあると、振動板のストローク量が大きくなる。つまり、前後に動くその動きの幅が広くなるので、空気をしっかり震わせられるようになる。結果、体の芯に響くような重低音を鳴らしやすくなる。

ところで、トランクに積んでも積載性への影響を小さくできるモデルもある。ボックスの奥行きをできる限りに短くしたモデルもある。そのようなモデルでは比較的に薄いタイプの「サブウーファーユニット」が使われているので、「ボックス」の厚みをある程度薄くできるのだ。とはいえ「小型・薄型パワードサブウーファー」と比べれば厚みがあるので、迫力のある重低音を再生できる。

また、「ダウンファイヤリング方式」が採用されたモデルもあり、その場合には特に積載性を削られなくて済む。

というのも「ダウンファイヤリング方式」とは、振動板を下向きにして設置する取り付け方だ。そのように取り付けられれば、筐体の上にも荷物を載せられる。

ちなみにいうと、「ダウンファイヤリング方式」は音的にもメリットがある。振動板から放たれる低音を一旦トランクフロアにぶつけられるので、それにより低音の増強効果が得られるからだ。

「ボックスサブウーファー」の一例(カロッツェリア・TS-WX2530)。「ボックスサブウーファー」の一例(カロッツェリア・TS-WX2530)。

「ボックス」製作で失敗しないことも、大きなメリット!

ところで、「サブウーファーユニット」が単体で売られている「ユニットサブウーファー」を使う場合には、「ボックス」は自前で用意することとなるのでその分導入のハー-ドルがさらに高まる。しかし自由に「ボックス」を設計できるので、その点では楽しみの幅が広がる。どんな「ボックス」を作るかで鳴り方をコントロールできるからだ。ゆえに愛好家の多くは、「ユニットサブウーファー」をチョイスしている。

とはいえ、設計や製作に失敗するリスクもはらむ。プロに仕事を委ねればそうなる可能性はかなり低いが、可能性論としては上手くいかないことも有り得る。しかし「ボックスサブウーファー」では失敗がない。メーカーが自社で開発した「サブウーファーユニット」をより良いコンディションで鳴らせる箱を設計し、それが付属してるからだ。容量不足や強度不足が起こり得ない。この点は大きなメリットだ。

また「ユニットサブウーファー」を使うときと比べると、コストがかかりにくい。「ボックス」の製作にはある程度の費用がかかる。しかし「ボックスサブウーファー」では最初から箱ができ上がっているので、導入に際しては手間も予算も少なくて済む。

手軽に本格的な低音を得たいと思ったら、「ボックスサブウーファー」という選択肢も浮上する。覚えておこう。

《太田祥三》

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