快調に走り回る「九五式軽戦車」に熱視線

快調に走り回る「九五式軽戦車」に熱視線、公設の防衛技術博物館の創立を目指す…NPO法人防衛技術博物館を創る会
快調に走り回る「九五式軽戦車」に熱視線、公設の防衛技術博物館の創立を目指す…NPO法人防衛技術博物館を創る会全 11 枚

日本の貴重な機械技術遺産として、国産の軍用車両などをしっかり保管展示できる “公設の防衛技術博物館創立”を目指し、10年以上に渡って活動を続けている挑戦者たちがいる。

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彼らは2011年12月にNPO法人防衛技術博物館を創る会(小林雅彦代表理事)を設立し、これまで多くの支援者たちに支えられながら防衛技術博物館の創立と展示車両収集のために邁進。同会の小林代表理事は、静岡県御殿場市で老舗の自動車整備・販売会社として知られる、株式会社カマドの代表取締役社長でもあり、自動車整備事業者として他に類を見ない熱狂的な思いで活動しているユニークな取り組みとして注目度が高い。

多くの支援者の応援で「九五式軽戦車」の里帰りを実現

これまでNPO法人防衛技術博物館を創る会は、3度に渡ってクラウドファンディングに挑戦している。初回は9年前の2014年に、765名から13,241,000円の支援を受けて幻の国産車「くろがね四起前期型」のフルレストア(復元)を実現。2度目は2019年に、2,052名から59,995,000円の支援を受けて、日本国内に一台も現存しない旧日本陸軍の「九五式軽戦車(4335号)」をイギリスの愛好家から買い取ることに成功。そして3度目は2022年に、1036人から27,410,000円の支援を受けて「九五式軽戦車」をイギリスから日本へ里帰りさせるための資金を集め、今年4月16日に静岡県御殿場市でお披露目会を開催した。

お披露目会には、イギリスから18年ぶりに日本に里帰りした「九五式軽戦車」の修理費や輸送費、調査費、帰国後の保管費などの資金をクラウドファンディングで協力した全国の支援者たち約600名が集まり、オリジナルの空冷ディーゼルエンジン音を響かせながら軽快にキビキビと走り回る九五式軽戦車の雄姿に熱い視線が注がれた。

NPO法人防衛技術博物館を創る会の取り組みのひとつに「防衛技術博物館の設置を実現する議員連盟」がある。同議員連盟は小林代表理事の働きかけのもと、2017年6月に自民党国会議員有志によって設立され、会長は内閣総理大臣補佐官 中谷元衆議院議員(元防衛大臣)、会長代行は石破茂議員(元防衛大臣)、事務局長は城内実衆議院議員が務め、歴代防衛大臣経験者などが役員に就任。4月のお披露目会には中谷元衆議院議員と城内実衆議院議員、若林洋平参議院議員、御殿場市の勝又正美市長も出席し、防衛技術博物館の実現に向けてサポートしていく意向を伝えていた。また6月15日には、同議員連盟の第四回総会がコロナ禍を挟んで3年ぶりに開催されている。

夢の「防衛技術博物館」設立に向けて

NPO法人防衛技術博物館を創る会によれば、安全性が高く、大型車両を多数保管できる展示棟やバックヤード倉庫、20トンクラスの天井クレーンを有する整備工場を備える理想的な世界基準の公設博物館の設置には、10億円から20億円もの費用が掛かる試算だという。2027年に御殿場市内での開館を目指し、官民共同プロジェクトの結実に向けて、現在もクラウドファンディングを継続中。同会の活動内容についてはWebサイト(www.tank-museum-japan.com)で確認できる。

快調に走り回る「九五式軽戦車」に熱視線、公設の防衛技術博物館の創立を目指す…NPO法人防衛技術博物館を創る会

《カーケアプラス編集部@金武あずみ》

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