コケないコンテナトレーラーを実現、東京海洋大学の横転防止自動最速コーナリング…人くるまのテクノロジー展2023名古屋

横転限界を超えたコーナリングがコンテナ崩壊を招く
横転限界を超えたコーナリングがコンテナ崩壊を招く全 7 枚

トレーラーの運転で絶対にやってはいけない操作に、ブレーキをかけながらハンドルを切ることがある。いわゆるジャックナイフ現状を引き起こすからだ。速度が高ければ簡単に横転する。

ボルボトラックスは、ADAS機能のひとつとしてトラクターとトレーラーのブレーキングを最適制御するシステムを実用化している。このような機能はドライバーの安全運転をサポートするだけでなく、自動運転トラックにも必須の機能となっていくはずだ。

東京海洋大学のチームが展示していたのは、コンテナトレーラーの横転事故を防ぐための技術だ。実現はMEMS(重力センサー)ひとつで可能なもので、2023年のESV(車両安全性向上に関する国際会議:NHTSA、国土交通省他協賛)においてSSTDC(各国政府がESVの中で主催する「学生安全技術デザインコンペティション」)で優勝した技術でもある。

東京海洋大学によるコンテナトレーラーの横転検知・防止技術

海洋大学がトレーラーの横転防止に取り組んだ理由

なぜ海洋大学の研究チームがトレーラーの横転防止に取り組んだのか。ひとつはコンテナ輸送の延長であり海洋輸送とも関係があること。米国の統計ではトラックの横転事故は衝突事故に次ぐ問題になっているという。そして、原理に船の重心の考え方があったことだそうだ。


《中尾真二》

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
  3. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  4. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
  5. 日産 リーフ 新型の価格を予想する!…ベースは400万円台前半か
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る