ケータハム『セブン』をEV化、軽量サーキットスポーツ提案…グッドウッド2023出展へ

スウィンドン・パワートレイン社の専用「E Axle」を搭載

最大出力240hpを発生するモーターを搭載

内燃エンジン車と同様のドライバビリティ

ケータハム EV セブン
ケータハム EV セブン全 8 枚

英国のケータハムは7月11日、2シーターのオープンスポーツカー『セブン』(Caterham Seven)をEV化したコンセプトカー『EVセブン』を7月13日、英国で開幕する「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2023」に出展すると発表した。

写真:ケータハム EV セブン

◆スウィンドン・パワートレイン社の専用「E Axle」を搭載

EVセブンは、軽量なEVの実現可能性を検証するコンセプトカーだ。ケータハムは、ガソリン車と同様にドライバーに焦点を当てたEVを市場に投入することを目指している。

EVセブンは、公道とモータースポーツの両方で、先進的かつ頑強なパワートレインを手がけているスウィンドン・パワートレイン社と共同開発されている。スウィンドン・パワートレイン社は1990年代、『セブンJPE』のエンジンを開発したことで知られる。EVセブンは、セブンの大型シャシーをベースに、スウィンドン・パワートレイン社の専用「E Axle」を搭載し、液浸冷却式バッテリーパックを組み合わせている。

バッテリーの液浸冷却には、ケータハムの長年の技術パートナーのMOTULが供給する誘電性流体を利用する。バッテリーセルに直接接触させることで、最適な熱管理により、充電速度の向上とバッテリー寿命の延長を実現した。このテクノロジーは、大きな熱量を発生するスーパーコンピューターなどの冷却に使われることが一般的だった。

◆最大出力240hpを発生するモーターを搭載

EVセブンには、「HPDE」シリーズをベースにしたスウィンドン・パワートレイン社のE Axleの専用バージョンが搭載されている。最大出力は240hp、最大トルクは25.5kgmを発生する。これにより、0~96km/h加速はおよそ4秒の性能を可能にした。最高速は209km/hに到達する。

EVセブンは、ベースとなる市販のセブンに対して、70kgの重量増に抑えられ、総重量はおよそ700kgとした。蓄電容量51kWh(正味容量は約40kWh)の液浸冷却式バッテリーは、エンジンルームとトランスミッショントンネルに搭載された。

また、EVセブンは、最大出力152kWでDC急速充電できる。20分間サーキットを走行し、15分間でバッテリーを充電。さらに20分間、走行できる能力を持つという。

◆内燃エンジン車と同様のドライバビリティ

EVパワートレインは、ケータハムが開発のベンチマークに位置付けている『セブン485』と『セブン480』の性能特性に対応するように設計されている。これにより、EVセブンが、内燃エンジン車と同様のドライバビリティを共有できるようにしている。

EVセブンには、LSD、『セブン420カップ』用のビルシュタイン製アジャスタブルダンパー、回生ブレーキ、4ピストンブレーキキャリパーも装備されている。また、アルミホイールは13インチのApolloブラックで、Avon製の「ZZR」タイヤを組み合わせる。ボディサイズは、全長3350mm、全幅1685mm、全高1115mmとした。

現段階では、EVセブンをこのままの形で生産する計画はない。このプロジェクトは、EVパワートレインが顧客の個々の使用ケースに対して、どの程度有効なのかを確認するためのテストベッドに位置付ける。軽量でシンプル、そしてファン・トゥ・ドライブという、セブンに必要なケータハム車特有の車両特性を実現する方法を学ぶために、このプロジェクトを進めている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ゼンリン、「都道府県型キーホルダー」全47種を発売…地図ブランドから誕生したカラビナ型アクリル雑貨
  2. マツダ『ロードスター』20代購入が6年で2倍、発売11年目で販売ピーク
  3. 安いのに高品質はなぜ可能? ALNEXのプロテクションフィルムは技術と効率化が全く違う次元で施工されるPR
  4. ホンダアクセス、改良新型『N-BOX』用純正アクセサリー発表…「CUSTOM」向け「SPORTY STYLE」新設定
  5. 「このサイズ感の車待ってた!」走りのミニバンとして復活!? トヨタ『エスティマ』次期型に期待の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 警察庁、高齢運転者技能検査を見直しへ 合格者の事故率を追跡調査してみたら…
  2. 次世代圧電材料向け、「多能性中間膜」の量産化をJSTが支援…Gaianixxが開発
  3. BMW工場にヒューマノイド「Figure 03」導入…フィジカルAIで全身協調制御
  4. 【日産 リーフ 新型】次世代EVのスタンダードを描いた、“スーパーエアロ”と“スーパーフラッシュ”デザイン
  5. 神奈川個人タクシー、電脳交通のクラウド配車システム「DS」導入…S.RIDEとUberにも対応
ランキングをもっと見る