バイク型コースター誕生!富士急ハイランド ZOKKON…レールが途切れる、切り替わる?

富士急ハイランド 「高飛車」以来12年ぶり新コースター&バイクライド型「ZOKKON」(ぞっこん)
富士急ハイランド 「高飛車」以来12年ぶり新コースター&バイクライド型「ZOKKON」(ぞっこん)全 48 枚

恐怖&絶叫コースターといえば、富士急ハイランド。でも、ことし7月20日に走り出す“国内初づくし”のローラーコースターは、その絶叫イメージを打ち破る、愉快痛快爽快バイク型コースターで、技術者も「この新型コースターでデビューしてほしい」というほど……。

その名も「ZOKKON」(ぞっこん)。富士急ハイランドに「高飛車」以来、12年ぶりに登場する新型ローラーコースターで、7月20日からの営業運転にむけて着々と“感動演出”が重ねられている。

◆バイクライド型でリニア駆動、リニア加速区間は3か所!

まず、クルマ&バイク好きやサイクリストたちがドキドキワクワクするのが、ありそうでなかったバイクライド型。ネイキッド系バイクにまたがるような着座姿勢で、前かがみになって左右のハンドルをにぎって乗る。編成は2名×7列で定員14人。

次に乗り物好きが興奮するのが、チェーンリフトでカタカタ……と吊り上げて自然落下させて行くキャメルバック型(ラクダの背中のように山と谷を行くタイプ)などとは違い、なんとリニアモーターで加速する。しかも、加速区間は3か所もある!

この加速が、まさに未来の電動バイクにまたがっているかのような、未体験の爽快感。トンネル区間内の2条のレールの間に縦置きされたリニアモーターパネルにバイク編成がさしかかると、なめらかかつ力強くびゅーんと加速する。

◆リニアモーターの強烈加速、空中をバイクでAPクルーズ気分

キング・オブ・コースター「FUJIYAMA」(1996年)、121度の急角度で落下する「高飛車」(2011年)と、“絶叫系コースター見本市”と化している富士急ハイランドに、12年ぶりに誕生した新型バイクライド型コースター「ZOKKON」(ぞっこん)は、これまで培ってきたコースター技術を結集させたリニアモーター駆動の最新モデル。

3分のライドタイムのなかには、途中、トンネル内のリニアモーターで再加速すると、前方には急勾配の先にレールの行き止まり。「レールの行き止まり?」とびっくりするかもしれない。そう。実はこの新型バイクライド型コースター「ZOKKON」(ぞっこん)は、急勾配の途中でレールが途切れていて、「うわーっ空中にバイクが飛び出しちゃう!」と想いきや、こんどはそのまま逆走するのだ。

◆急勾配で逆走、そして鉄道のようなスイッチバックも!

富士急ハイランド 「高飛車」以来12年ぶり新コースター&バイクライド型「ZOKKON」(ぞっこん)富士急ハイランド 「高飛車」以来12年ぶり新コースター&バイクライド型「ZOKKON」(ぞっこん)

この逆走での急カーブ、左右に身体を持っていかれるのも、不思議なことに愉快痛快爽快の3快。バックでずっと運転していたかと思うと、こんどは逆走でトンネル内プラットホームに到着し、鉄道好きも「マジか!」と叫ぶ光景がみえる。

それはなんと、モノレールの分岐のようにレールがスライドし、ポイント操作で違う路線へとスイッチバックし、再び前方向へ強烈なリニアモーター駆動力で前進し、ラストの左右連続急旋回コースへと、乗客を振り回す。急降下からの連続急カーブ。これも「怖さよりも爽快感しかない」とみんながいうほど、未体験のスピード感・疾走感。まさに未来のバイク型モビリティで、オートパイロット(AP)で空中を走ってる気分だ。

そしてさすが富士急ハイランド。「ZOKKON」(ぞっこん)が走る敷地は、もともと駐車場などがあった小さなエリアだったけど、その跡地を感じさせないほどの曲線軌道空間をつくり、まるで広大な宇宙空間をバイク型モビリティであちこち走っているような……。これも見事。

◆そして演出監修に SEKAI NO OWARI ! その世界観に没入

富士急ハイランド 「高飛車」以来12年ぶり新コースター&バイクライド型「ZOKKON」(ぞっこん)富士急ハイランド 「高飛車」以来12年ぶり新コースター&バイクライド型「ZOKKON」(ぞっこん)

そして、富士急ハイランドのテクニカルな曲線軌道空間づくりに、さらに酔いしれる演出でコラボレーションに挑んだのが、SEKAI NO OWARI。ネタバレギリギリで明かすと、この「ZOKKON」(ぞっこん)は、SEKAI NO OWARI が演出監修し、この ZOKKON のために書き下ろしたミュージックがライディング中につねに流れ、「未来の宇宙空間を突っ走るバイクの時間旅行」に Fukase の滑らかで力強い歌声が、完璧にシンクロ!

ZOKKON のバイクライド型コクピットの足元付近にあるオーディオシステムからSEKAI NO OWARI 書き下ろしミュージックが流れ、空中へ地上へと曲線通過するなかで、これまでとは違う疾走感・スピード感を体感できるうえ、3つあるトンネル内リニアモーター駆動のなかの最終トンネル内(前出のスイッチバック空間)ではミュージックと映像が連動し、SEKAI NO OWARI の世界観を全身で体感できる。

「自分自身も実際にコースターに試乗させていただきましたが、独特の加速感とスピード感は初めての体験で、常に新しい事に挑戦する富士急ハイランドらしいコースターだと感じました」と SEKAI NO OWARI Nakajin も語る、富士急ハイランド12年ぶりの新型バイクライド型コースター「ZOKKON」(ぞっこん)はこの夏から、体感できる。

《レスポンス編集部》

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