アキュラ最初のEV『ZDX』、「バング&オルフセン」のプレミアムオーディオ搭載へ

アキュラ ZDX に採用される「バング&オルフセン」のプレミアムオーディオ
アキュラ ZDX に採用される「バング&オルフセン」のプレミアムオーディオ全 10 枚

ホンダの海外向け高級車ブランドのアキュラの米国部門は7月11日、ブランド初のEV『ZDX』に、デンマークのオーディオブランド「バング&オルフセン(Bang & Olufsen)」のプレミアムオーディオを搭載すると発表した。


◆EVのアキュラZDXのためのオーディオシステムを専用開発

アキュラは、バング&オルフセンとの新たなコラボレーションを開始する。2024年モデルとして米国市場で発売されるZDXを皮切りに、アキュラの全ラインアップでワンランク上の車載オーディオ体験を可能にする。ZDXとZDXの「タイプS」は、バング&オルフセンの没入感のあるプレミアムオーディオを搭載する最初のアキュラ車になる。

バング&オルフセンは、オーディオテクノロジー、デザイン、クラフトマンシップの限界を押し広げる製品を生み出すことを目指して、約1世紀にわたって臨場感あふれるサウンドにおける指標であり続けてきた。HARMAN International傘下のバング&オルフセンは、音響、デザイン、クラフトマンシップにおける独自のノウハウにより、卓越した音質を実現する高級ブランドとして定評がある。

バング&オルフセンは、EVのアキュラZDXのために、プレミアムオーディオシステムを専用開発する。最新のテクノロジーを駆使し、最高のオーディオ体験をお届けする、と自負する。

◆スポーティな「タイプS」もラインナップ

アキュラZDXは、アキュラブランド初のEVだ。アキュラはこのZDXによって、電動化を加速していく。ZDXには、スポーティなタイプSも用意される予定だ。タイプSでは、SUVのダイナミクスとドライビングエクスペリエンスを最適化するために、チューニングに取り組んでいるという。

また、アキュラZDXは、ホンダとGMの提携効果を生かして、共同開発される。GMの新世代バッテリー「アルティウム」が搭載される予定だ。アルティウムバッテリーは、大容量のパウチ型セルをバッテリーパック内で垂直にも水平にも積み重ねることができる方式を採用している。これにより、エンジニアは各車両のデザインに応じて、バッテリーの蓄電容量やレイアウトを最適化することができるという。

アルティウムバッテリーの蓄電容量は、50~200kWhだ。アルティウムバッテリーによって駆動するEVは、レベル2の直流(DC)急速充電に対応して設計されている。多くの車両が、400Vのバッテリーパックで最大出力200kWの急速充電機能を備える。自社開発による電気モーターは、前輪駆動(FWD)、後輪駆動(RWD)、全輪駆動(AWD)、パフォーマンスAWDに対応するという。

◆ZDXのプレビューモデル『プレシジョンEVコンセプト』

アキュラ・プレシジョン EV コンセプトアキュラ・プレシジョン EV コンセプト

ZDXのプレビューモデルとして発表されたのが、『プレシジョンEVコンセプト』だ。同車は、今後の電動化時代におけるアキュラデザインの方向性を示したモデル。プレシジョンEVコンセプトが提示したアキュラの新しいデザイン言語は、ZDXに初めて採用される。

米国ロサンゼルスの 「アキュラ・デザイン・スタジオ」によってデザインされた。米国カリフォルニアの強い日差しに合わせて、最適化されたマット塗装の「ダブル・エイペックス・ブルー」と呼ばれる鮮やかな特別塗装をまとう。

プレシジョンEVコンセプトは、イタリアのラグジュアリーパワーボートの造形にインスパイアされた流麗で力強いフォルムが特長だ。EVらしく開口部がないノーズ部分には、LEDで光る新しい「ダイヤモンド・ペンタゴン・グリル」をあしらう。また、鋭角でシャープな形状のデイタイムランニングライトや「パーティクル・グリッチ」と呼ぶ独特の抽象的なパターンを、前後のデザインや23インチホイールに配している。

《森脇稔》

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