ルノー『セニック』次期型、電動SUVとして登場へ…IAAモビリティ2023

ルノー・セニック E-TECH エレクトリック のプロトタイプ
ルノー・セニック E-TECH エレクトリック のプロトタイプ全 10 枚

ルノー(Renault)は7月13日、Cセグメントに属する新型電動SUV『セニックE-TECHエレクトリック』を9月、ドイツで開催されるIAAモビリティ2023で初公開すると発表した。

◆プロトタイプの写真を公開

セニックE-TECHエレクトリックは、2022年秋に発表されたコンセプトカー『セニック・ビジョン』の市販版だ。『セニック』の次期型として登場するセニックE-TECHエレクトリックは、ルノー日産三菱アライアンスの「CMF-EV」プラットフォームをベースにする。

ルノーはセニックE-TECHエレクトリックで、EVのラインナップを拡大する。セニックE-TECHエレクトリックは、『トゥインゴ』、『ゾエ』、『メガーヌE-TECHエレクトリック』などに続くルノーのEVになる。

ルノーは、セニックE-TECHエレクトリックのプロトタイプの写真を公開した。今夏、公道で先行生産車による走行テストを開始するという。

ルノー・セニック E-TECH エレクトリック のプロトタイプルノー・セニック E-TECH エレクトリック のプロトタイプ

◆コンセプトカーの「セニック・ビジョン」は電気と水素のハイブリッド車

2022年秋に発表されたコンセプトカーのセニック・ビジョンは、ルノーのMPV、セニックの次期型を示唆した1台だった。ルノー日産三菱アライアンスのCMF-EVプラットフォームがベース。モーターは最大出力218hpを発生し、バッテリーは蓄電容量40kWhとした。

セニック・ビジョンには、出力15kWの燃料電池も搭載。長時間のドライブでは、燃料電池が発電を行うことでバッテリーを充電し、航続を延ばすことができる。2030年以降、水素ステーションのネットワークが拡大すると、最大800kmの航続が可能になり、水素タンクは5分以内に補充できるようになるという。

「H2-Tech」と呼ばれるテクノロジーは、16kWの燃料電池を搭載した電気と水素のハイブリッド車を意味する。H2-Techテクノロジーは、「レンジエクステンダー」テクノロジーに基づいており、同じ航続なら、2倍の軽量バッテリーを搭載することができるという。そのため、車両の電動化を超えた脱炭素化に貢献する、と自負する。この車両のカーボンフットプリントは、メガーヌE-TECHエレクトリックなどのEVよりも、75%少ないという。

ルノー・セニック・ビジョンルノー・セニック・ビジョン

◆全長4490mmでCセグメントに属する

セニック・ビジョンは、Cセグメントに属しており、ボディサイズは、全長4490mm、全幅1900mm、全高1590mm、ホイールベース2835mmだ。車両重量は1700kg。タイヤは、235/45R21サイズを装着していた。

車両に使用されている素材の70%はリサイクルされたものだ。また、バッテリーを含めて車両の95%以上が、リサイクル可能。車両の床は、リサイクルされたプラスチック素材を凝集させたもの。車両全体で使われているプラスチックの30%が、バイオソースだ。車両の付属品は、航空機などからリサイクルされたカーボン製としている。運転席のドアに配置されたエアフィルターは、外気をろ過することで車内の空気の質を向上させる。ボディカラーの成分中の黒色顔料は、空気の質の向上に配慮して、合成顔料を含まない塗料を使用していた。

タイヤは「GNSPR」の会員メーカーから供給され、環境と人権に対する責任に取り組む。レザーの使用は取りやめ、100%リサイクルされた低炭素ポリエステルに置き換えられている。 燃料電池タンクは、再生紙くず由来のカーボンファイバー製とした。


発表 > 電動化時代のファミリーカー、ルノー『セニック』新型

《森脇稔》

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