モーガンの軽量3輪スポーツカーに「ラリー・スペシャル」を設定…『スーパー3』

モーガン・スーパー3 の「マレ・ラリー・スペシャル」
モーガン・スーパー3 の「マレ・ラリー・スペシャル」全 10 枚

モーガンモーターカンパニー(以下、モーガン)は7月21日、3輪オープン2シータースポーツカー『スーパー3』(Morgan Super 3)に、「マレ・ラリー・スペシャル」を欧州で設定すると発表した。


◆英国発のバッグブランド「マレ・ロンドン」と協力

マレ・ラリー・スペシャルは、英国発のバッグブランド「マレ・ロンドン」と協力し、同ブランドカラーのイエロー、レッド、ブラックの3色を設定する。英国のワインディングロードを称える地形図のデザインが取り入れられた。リアのトランクの蓋には、「Prepared To Get Lost」のロゴを入れることが可能。エグゾースト、ノーズコーン、ロールフープは、ホワイトで仕上げられる。

この特別モデルには、豊富なオプションとアクセサリーが用意されている。主なアクセサリーには、USB充電ポイント、施錠可能なストレージ、ビーライン・ナビゲーションシステム、インテリア・バンジーコード、リアのラゲッジラック、LEDヘッドライト、シートヒーター、フットウェル照明、カップホルダーなどだ。

また、マレ・ラリー・スペシャルの装備は、モーガンとマレのチームによって、12日間で6400km以上を走破する過酷なロードトリップなどでテストされた。マレ×モーガンのジャケット、ニーガード、ステップガード、などの「ドライバーズ・コレクション・セット」も装備されている。

モーガン・スーパー3 の「マレ・ラリー・スペシャル」モーガン・スーパー3 の「マレ・ラリー・スペシャル」

◆635kgの軽量ボディにフォード製1.5リットル 3気筒エンジン

スーパー3には、接着アルミ製のスーパーフォームドモノコックプラットフォームを採用した。乾燥重量は635kgと軽量に仕上げられた。フロントタイヤは、エイボンと専用20インチタイヤを共同開発した。伝統的なオートバイ向けタイヤのデザインをベースに、モーガンのために特別に設計された。パフォーマンスを確保するために、コンパウンドとケーシングの設計は、微調整を何度も繰り返したという。

パワートレインは、フォードモーターから供給を受ける自然吸気の1.5リットル直列3気筒ガソリンエンジンだ。スーパー3への搭載にあたって、エンジンの音響面をチューニングし、自然吸気の3気筒エンジンの特徴を強化するために、幅広い開発が行われた。最大出力は118hp/6500rpm、最大トルクは15.3kgm/4500rpmを発生する。

トランスミッションは、3ホイーラー同様、マツダMX-5(日本名:『ロードスター』に相当)用の5速MTを組み合わせる。0~100km/加速7秒、最高速209km/hの性能を可能にした。プルロッド方式のサスペンションは、バネ下重量を減らすことによってパフォーマンスを引き上げるだけでなく、空力面での利点も発揮するという。

モーガン・スーパー3 の「マレ・ラリー・スペシャル」モーガン・スーパー3 の「マレ・ラリー・スペシャル」

◆完全に防水・防塵設計のインテリア

スーパー3のインテリアは、完全に防塵設計。USBソケットに至るまで、あらゆる方向からの水しぶきから保護する防水設計とした。ダッシュボード中央には、3ホイーラー同様、メーターを配置しているが、スーパー3ではモーガンで初めて、フルデジタル化されている。軍用機に触発されたエンジンスタート/ストップボタンは、3ホイーラーから引き継がれた。

シートは、ビニール、耐水性レザー、サドルレザー、テクニカルファブリックなどが選択できる。オプションで、フットウェルヒーターを初めて用意した。ステアリングホイールやペダルは、ドライバーの体格に合わせて、調整できるようにした。

ダッシュボードの下には、カップホルダーやスマートフォンの固定用マウントを取り付けることができる。シート下には、ロック可能なコンパートメントを採用しており、貴重品などを収納できるようにしている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『マイクラ』新型、“SUV風デザイン”の小型EVになって登場
  2. トヨタ『RAV4』新型を世界初公開、3つのスタイルで進化 日本発売は2025年度中
  3. アルピーヌ『A390』発表直前プレビュー! マカンよりかなり小さいボディから600馬力!?
  4. 【スズキ ハスラー タフワイルド 新型試乗】“クラシック・ミニ”の面持ちを思い出す…島崎七生人
  5. 「スーパーカー史上最も美しい…」デ・トマソの新型『P72』登場に国内外SNSではため息
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 【学生向け】人とくるまのテクノロジー展 2025 学生向けブース訪問ツアーを開催…トヨタ、ホンダ、矢崎総業、マーレのブースを訪問
  2. BYDが「軽EV」の日本導入を正式発表、2026年後半に
  3. 地域再エネ活用の収益を還元、ホンダ N-VAN e:を茨城県神栖市へ無償提供
  4. シェフラーがヴィテスコ合併後初の出展、ポートフォリオ拡大と顧客対応力をアピール…人とくるまのテクノロジー展2025
  5. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
ランキングをもっと見る