BMW『i5』に最強仕様「M60」、ツインモーターは601馬力…北米初公開へ

BMW i5 の「M60 xDrive」
BMW i5 の「M60 xDrive」全 10 枚

BMWは8月8日、ミドルクラスセダン『5シリーズセダン』新型のEV『i5』の高性能グレード「M60 xDrive」を8月17日、米国で開幕する「モントレー・カー・ウィーク」で北米初公開すると発表した。


◆0~100km/h加速3.8秒で最高速は230km/h

M60 xDriveでは、モーターの最大出力をフロントが261hp、リアが340hpとした。システム全体で、517hpのパワーと81.1kgmのトルクを引き出し、4輪を駆動する。「マイモード・スポーツ」を選択すると、パワーは601hpに強化される。MスポーツブーストまたはMローンチコントロール作動時には、システム全体のトルクは最大83.6kgmに引き上げられる。これにより、0~100km/h加速3.8秒、最高速230km/h(リミッター作動)の性能を可能にした。

コンパクト設計の高電圧バッテリーは蓄電容量が81.2kWhで、床下にレイアウトされた。1回の充電での航続は、最大516km(WLTPサイクル)に到達する。

「ハイウェイ・アシスタント」は、視線誘導によって先行車との距離を調整する。さらに、ステアリングの調整や車線変更を初めて行うなど、自動運転機能を新たな次元に引き上げている。

BMW i5 の「M60 xDrive」BMW i5 の「M60 xDrive」

◆12.3インチと14.9インチの2つのディスプレイ

コックピットは、操作スイッチの数が大幅に削減された。これは、いっそうのデジタル化を進めたことの効果だ。フルデジタルディスプレイの「BMWカーブド・ディスプレイ」は、12.3インチのインフォメーションディスプレイと14.9インチのコントロールディスプレイで構成されている。コントロールパネルやセンターコンソールのセレクターレバーには、触覚フィードバックを採用した。ステアリングホイールは、3本スポークのMレザー仕様だ。

「BMWインタラクション・バー」は、クリスタルサーフェス構造を採用したバックライト付きのバーが、ダッシュボード全体からドアパネルまで広がる。タッチセンサー付きのコントロールパネルも採用している。

新デザインのスポーツシートが標準装備された。コンフォートシートは、電動でさまざまな調整が可能。また、ブランドで初めて、フルヴィーガンインテリアを標準装備した。シート、ダッシュボード、ドアパネル、ステアリングホイールなどに、動物由来のレザーの使用を取りやめた。シート表皮は、レザーに似た特性を持つ「Veganza」を使用している。

BMW i5 の「M60 xDrive」BMW i5 の「M60 xDrive」

◆最新の「BMWバーティカル・ダイナミクス・マネジメント」

「アダプティブ・サスペンション・プロフェッショナル」が装備される。BMWの伝統のドライビングプレジャーを実現するために、『7シリーズ』に迫る乗り心地と、『3シリーズ』のスポーツアジリティを融合している。

最新の「BMWバーティカル・ダイナミクス・マネジメント」を採用する。これにより、スポーツ性能の向上と、従来型5シリーズから進化した乗り心地を両立することを目指す。

最新のBMWバーティカル・ダイナミクス・マネジメントは、第9世代になる。この技術は、新開発の広範囲にネットワーク化された制御ロジックに基づいており、車速、ステアリング角度、ヨーレート、加速度などのデータを考慮して、理想的な減衰力を追求する。新システムでは、数学的に必要な減衰力を計算するのではなく、現在の走行データを物理的に計算することを優先している。これにより、あらゆるドライビングシーンにおいて、明確なボディコントロールと正確なサスペンションレスポンスを追求している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
  2. スバルマークの方が似合う? 新型ダイハツ『ムーヴ』のスバル版にSNSも注目!
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  4. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  5. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  3. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
ランキングをもっと見る