[Pro Shop インストールレビュー]VW ゴルフ by カーオーディオクラブ 後編…ポテンシャルを引き出す工夫は続く

[Pro Shop インストールレビュー]VW ゴルフ by カーオーディオクラブ 後編…ポテンシャルを引き出す工夫は続く
[Pro Shop インストールレビュー]VW ゴルフ by カーオーディオクラブ 後編…ポテンシャルを引き出す工夫は続く全 9 枚

好きなユニットを集大成して作り上げた庵原さんのVW『ゴルフ4』。フロントスピーカーには渾身のユニットとしてZRスピーカーラボのツイーターとクワトロリゴのミッドバスをチョイス。大阪府のカーオーディオクラブがハイエンドな2ウェイスピーカーを鳴らし切る。

◆フロントスピーカーにハイエンドモデルを選ぶ
“一点豪華主義”のシステムデザインが見どころ

強固なバスケット構造を感じさせるフレームを備えた超ハイエンドスピーカーはクワトロリゴ・GrandiosoのCF165W。強固なバスケット構造を感じさせるフレームを備えた超ハイエンドスピーカーはクワトロリゴ・GrandiosoのCF165W。
振動板やフレームなどにも個性的なデザインを施しているので取り付けるだけで存在感も満点なユニットだ。振動板やフレームなどにも個性的なデザインを施しているので取り付けるだけで存在感も満点なユニットだ。アウターバッフル形状はドアの純正内張りをトレースしたようなスマートな仕上がり。違和感のない仕上がりが見どころだ。アウターバッフル形状はドアの純正内張りをトレースしたようなスマートな仕上がり。違和感のない仕上がりが見どころだ。

地方への転勤がきっかけでクルマの必要性を感じて手に入れた愛車。そんなクルマとの思わぬ出会いが庵原さんをカーオーディオの世界へと誘うことになる。車内での高音質を求めてオーディオのインストールをスタートさせたのが2011年のこと、それ以来着実に進化を続け、すっかりベテランに域に達した近年、好みのサウンドを奏でるシステムを完成させることになった。

中でももっとも注力したのがフロントスピーカーだった。庵原さん自身が「一点豪華主義」という超高級スピーカーをシステムに組み入れたのがオーナーならではのセレクトとなった。そのフロントスピーカーに選んだのはツイーターにはZR Prestige 25N、ミッドバスにはクワトロリゴ・GrandiosoのCF165W。ハイエンドモデル同士を組み合わせる2ウェイシステムはベテランらしいコンビネーション。カーナビをヘッドユニットにしつつ、どこまでの高音質を引き出せるかがテーマになっている。

クワトロリゴのミッドバスであるCF165Wはドアにアウターバッフルでインストールされている。ゴルフ4のドア内張り、インテリアのデザインに融合させるスマートなデザインで振動板やグリルに個性的なデザインを持つCF165Wを設置。音響特性の良さはもとより、デザイン面でもスマートさが際立つ仕上がりとなった。

◆AピラーにはZRスピーカーラボの
ハイエンドツイーターをビルトイン取り付け

ツイーターにチョイスしたのはZRスピーカーラボのZR Prestige 25N。バッフル面を広く取る取り付けで性能を引き出す。ツイーターにチョイスしたのはZRスピーカーラボのZR Prestige 25N。バッフル面を広く取る取り付けで性能を引き出す。コクピットはシンプルそのものだが、Aピラーとドアへの高級スピーカーのインストールで表情は一変している。コクピットはシンプルそのものだが、Aピラーとドアへの高級スピーカーのインストールで表情は一変している。サブウーファーにはカロッツェリア・RSスピーカーのTS-W1000RSをチョイス。後席真後ろにレイアウトしている。サブウーファーにはカロッツェリア・RSスピーカーのTS-W1000RSをチョイス。後席真後ろにレイアウトしている。

好みのユニットやシステムを追求してきた庵原さん、中でも今回のシステムのクライマックスはフロント2ウェイスピーカーだ。「一点豪華主義」というだけに、ユニットにはお気に入りのハイエンドモデルを組み合わせた。先に紹介したクワトロリゴのミッドバスに対してツイーターにはZRスピーカーラボのZR Prestige 25Nをチョイス。この組み合わせが奏でるサウンドをトコトン堪能するための取り付け&調整を実施したのだ。

ツイーターはAピラーにビルトイン取り付けされている、特徴的なメッシュグリルに覆われたシルクドーム振動板を持つこのユニット、アルミのハウジングが振動板の周囲ににのぞくスタイルも独特の存在感&高級感を漂わせている。周囲にはやや広めのバッフル面を確保してAピラーを美しくラウンドさせて加工。音響的にも最良の状態仕上げられた。

コクピットを見渡すとツイーター/ミッドバスで異なるブランドのハイエンドスピーカーを組み合わせているものの、シンプルかつ上質な取り付けとすることでトータルデザインをバランス良くまとめ上げている点も見事。存在感ある両スピーカーユニットをしっかりアピールするだけでVW『ゴルフ4』のインテリアをワンランクもツーランクも上質にしているのも見どころだろう。

◆豊かなローエンドをさらに引き出すために
サブウーファーのシステムアップを模索中

サブウーファーにはカロッツェリア・RSスピーカーのTS-W1000RSをチョイス。後席真後ろにレイアウトしている。サブウーファーにはカロッツェリア・RSスピーカーのTS-W1000RSをチョイス。後席真後ろにレイアウトしている。サブウーファーの振動板と正対する後席のシートバックには音響チューニング材であるレアルシルト・ディフュージョンを施工。サブウーファーの振動板と正対する後席のシートバックには音響チューニング材であるレアルシルト・ディフュージョンを施工。高級スピーカーのチョイスや左右独立のパワーアンプなど、自分の視点で高音質を追求し続けている庵原さん。高級スピーカーのチョイスや左右独立のパワーアンプなど、自分の視点で高音質を追求し続けている庵原さん。

渾身のユニットチョイスを行ったフロントスピーカーの高いクオリティに負けない低音再生を目指して、チョイスしたユニットはカロッツェリアの高品質サブウーファーであるTS-W1000RS。十分な容量のエンクロージャーを組んでローエンドまでを伸ばす作戦を実施。エンクロージャーをリアシート後方に設置するスペース効率を考えた取り付けで、車内の使い勝手もスポイルしていない。

現在はフロントスピーカー同様に小型アンプであるモスコニPico2でドライブしているが、今後はさらなるローエンドの充実を狙ってよりハイパワーなパワーアンプを組み込む予定だ。フロントスピーカーに似つかわしい豊かな低音再生を可能にするための次なるシステムアップも楽しみだ。

オーナーの好みの音に沿ったユニットには特に注力する「一点豪華主義」を貫いたゴルフ4。フロント2ウェイスピーカーにはカーオーディオ業界を代表するハイエンドモデルがインストールされ、そのポテンシャルの高さは格別だ。システムデザイン、取り付け、調整でそのポテンシャルを引き出す工夫はこれからも続いていく。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《土田康弘》

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