叩けばホコリが…グッドスピードでも車保険金の不正請求疑惑が浮上[新聞ウォッチ]

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東海地方が地盤で成長企業向けの東証グロース市場にも上場している中古車販売大手の「グッドスピード」でも、損害保険会社に自動車の保険金を不正請求していた疑いが浮上した。

◆損害保険会社から調査協力を求められる

同社は、取引先である損害保険会社から過去の保険金の請求について調査協力を求められていると発表。きょうの各紙も「グッドスピード、車保険金水増し請求疑い、中古車業界拡大も」などと、報じている。

それによると、同社は事故車の修理費を水増しして保険金を請求していた疑いが浮上。一部の損保会社は金融庁に対し、こうした事実関係を報告しているという。同社も「調査協力を求められ対応していることは事実であり、詳細については調査中」と説明。「今後、新たに公表すべき内容が判明した場合には速やかに公表する」としている。

◆不正請求に対する調査が業界全体へ広がるか

グッドスピードは2002年の創業で、名古屋市に本社を置く。多目的スポーツ車(SUV)の専門店を展開するほか、車検整備や板金塗装、レンタカーなども手がけているという。東証グロース市場にも上場しており、8月23日の終値は1082円。この日の取引が始まる前の発表を受けて売り注文が殺到し、ストップ安水準となる前日比300円(22%)安で引けている。日経は、「同業大手のビッグモーターによる保険金の不正請求に対する調査が業界全体へ広がるとの懸念から、中古車販売企業の株価下落が目立つ」とも伝えている。

大手損保は他の事業者でも同様の事例がないかを調査中とのことだが、ビッグモーターに端を発した自動車保険金の不正請求疑惑は、叩けばホコリが出そうな同業他社にも拡大する可能性がある。見て見ぬふりをしていたのかどうかはともかく、今後は不正行為を見抜けなかった損保側のずさんな取引業務も問われそうだ。

2023年8月24日付

●空港・港有事備え整備、戦闘機や護衛艦対応、政府計画原案(読売・1面)

●ガソリン高止まらず、183.7円最高値迫る、原油反転上昇、急激な円安、補助金減(読売・3面)

●グッドスピード不正か、保険金請求、中古車大手、損保が調査協力要請(読売・31面)

●「ライドシェア」菅氏が導入に意欲、タクシー不足解消へ持論(朝日・4面)

●「トリガー」発動見送り、ガソリン税軽減、補助金で対応(毎日・2面)

●「食」脅かすトラック輸送危機、運転手働き方規制、遠方の生鮮品は?(毎日・6面)

●三菱ケミカル、北米生産、EV電池材脱中国で商機、ゼオンも進出(日経・1面)

●車部品J-MAX、中国にEV向け新工場、CATLに電池ケース(日経・13面)

●銘柄診断、マツダ5年3カ月ぶり高値、米での販売拡大を好感(日経・19面)

《福田俊之》

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