MINI ハッチバック 新型、航続400kmのEVが登場…IAAモビリティ2023

ひと目でMINIと分かるデザインを追求

モーターのパワーが218hpの「クーパーSE」

ダッシュボード中央に直径240mmの丸型有機ELディスプレイ

MINI クーパー・エレクトリック
MINI クーパー・エレクトリック全 10 枚

MINIは9月5日、新型3ドアハッチバックEV、MINI『クーパー・エレクトリック』(MINI Cooper Electric)を、「IAAモビリティ2023」で初公開した。

◆ひと目でMINIと分かるデザインを追求

第5世代となる3ドアハッチバックは、当初からEVパワートレインの搭載を念頭に置いて開発が進められた。MINIならではの敏捷性とスペース効率が追求されており、コンパクトなボディサイズで、室内には充分なスペースを持たせているという。

新型MINIの3ドアのハッチバックは、60年以上にわたって成功を収めてきた運転する喜びのコンセプトを継承する。デザインは、その独特の歴史を思い起こさせるものになるという。最新のテクノロジーを導入しながら、最小限のボディサイズと組み合わせて、最大限のエモーショナル性を引き出すことを狙う。

MINIクーパー・エレクトリックは、ひと目でMINIと分かるデザインを追求した。クラシカルな丸型ヘッドライトと八角形グリルがフロントに配されており、MINIの特長的な顔つきを演出している。

◆モーターのパワーが218hpの「クーパーSE」

MINIを象徴する3ドアハッチバックの新型は、EV走行の楽しさを実現するために、2つのパワーレベルを用意する。MINIクーパー・エレクトリックでは、モーターの最大出力が184hpの「クーパーE」と、218hpの「クーパーSE」がラインナップされた。0~100km/h加速はクーパーEが7.3秒、クーパーSEが6.7秒だ。

リチウムイオンの高電圧バッテリーは、床下にレイアウトされ、最適なロードホールディングと重量配分を実現するとともに、車両の安定性と敏捷性を追求する。クーパーEのバッテリーの蓄電容量は40.7kWh。一方、クーパーSEのバッテリーの蓄電容量は54.2kWhだ。これにより、1回の充電での航続はクーパーEが305km、クーパーSEが402km(いずれもWLTPサイクル)を可能にしている。

バッテリーは、最大出力11kWの交流(AC)で充電することができる。直流(DC)による急速充電では、クーパーEが最大出力75kW、クーパーSEが最大出力95 kWで充電できる。急速充電ステーションでは、およそ30分でバッテリー容量の80%を充電することが可能。気象条件に応じて、MINIナビゲーション・システムのアクティブナビゲーションが、バッテリーが効率的に充電できるように調整する。これにより、気温の低い屋外での充電時間を短縮することができる。

◆ダッシュボード中央に直径240mmの丸型有機ELディスプレイ

「MINIインタラクション・ユニット」を採用した。MINIらしいユーザーインターフェースデザインを導入した直径240mmの丸型有機ELディスプレイが、ダッシュボード中央に配置される。

最大8種類の「MINIエクスペリエンス・モード」では、光、ユーザーインターフェースデザイン、ドライブ設定、サウンドを調和させることで、没入感のあるドライビング体験を追求する。MINIインタラクション・ユニットの背面にあるオプションのライトプロジェクターは、選択したエクスペリエンス・モードに合わせて、ダッシュボード全体を色やパターンで照らす。

「MINIインテリジェント・パーソナル・アシスタント」は、「Hey MINI」と呼びかけると起動し、「MINI」または「Spike」(オプション)のビジュアライゼーションとともに利用できる。パーソナル・アシスタントは、音声コマンドで重要な機能を操作でき、乗員のリクエストに応える。現在話しているのがドライバーなのか、助手席乗員なのかを認識する、としている。

《森脇稔》

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