[システムの“最上流”に何を置く?]「市販AV一体型ナビ」のソースユニットとしての実力を検証!

パナソニック・ストラーダ CN-F1X10BGD
パナソニック・ストラーダ CN-F1X10BGD全 3 枚

車内での、音楽の聴かれ方や映像コンテンツの楽しまれ方が変わってきた。当特集ではその最新事情を分析している。今回は、「市販AV一体型ナビ」の“ソースユニット”としてのポテンシャルを検証する。

◆最新「市販AV一体型ナビ」はスマホ連携力が高い。買い換えは今がチャンス!?

昨今は、車内でもスマホにて音楽を聴くドライバーが増えている。また、同乗者のためにスマホにて動画再生が成される頻度も高まってきた。なのでこれまでは主にはスマホについて説明してきたが、今回は本来の本命である「市販AV一体型ナビ」の“ソースユニット”としての実力を検証していく。

なおその前に、最新の「市販AV一体型ナビ」のスマホ連携力について触れておきたい。各カーエレクトロニクスメーカーともにスマホが車内で“ソースユニット”として活用されることが多いことを踏まえ、スマホ連携力をますます磨き込んでいる。

例えばBluetoothは、一部の超ベーシック機を除いたほとんどの機種で対応済みだ。またスマホのミラーリングが可能となる「HDMI入力端子」も、スタンダード機にまで装備が広がっている。

なのでもしも愛用の「市販AV一体型ナビ」がある程度古かったら、最新機種へと買い換えるのはアリだ。そうすればある程度リーズナブルなモデルを選んでも車内でスマホが一層使いやすくなり、エンタメ環境がアップする。そうしてさらには地図も新しくなり、操作レスポンスも速くなり、画質も高くなる。総合的にドライブの快適性が向上するはずだ。

カロッツェリア・サイバーナビ AVIC-CQ912llカロッツェリア・サイバーナビ AVIC-CQ912ll

◆「ハイレゾ音源」をたくさん所有していたら、最新の「AV一体型ナビ」は使える!

ではここからは、最新の「AV一体型ナビ」自体の“ソースユニット”としての能力をみていこう。

まず着目したいのは、「ハイレゾ音源」への対応力だ。かつては車内で「ハイレゾ音源」を聴こうとすると、「DAP」を持ち込むしか手がなかった。しかし今では中級機から上級機の中に、これの再生を可能とするモデルがいくつか存在している。なのでたくさんの「ハイレゾ音源」を所有しているというのなら、最新の「市販AV一体型ナビ」の中の「ハイレゾ音源」対応機は、“ソースユニット”としても存在感を発揮する。

というのも「ハイレゾ音源」をSDカードやUSBメモリーに入れて車内に持ち込めば、「DAP」にて「ハイエレゾ音源」を再生するよりも快適に楽しめる。「市販AV一体型ナビ」なら画面上にて、さらにはステアリングリモコンでも選曲等の基本操作を実行できる。「DAP」と比べて車内での操作性が高いのだ。

ところで、“ソースユニット”として特別な力を発揮する機種が2つある。まず1つ目は、カロッツェリアの『サイバーナビ』だ。『サイバーナビ』には他にはないスペシャルなエンタメ機能が2つ搭載されている。

その1つ目は、「ストリーミングビデオ」だ。当機にはブラウザが搭載されていて、これにてYouTubeを観られる。なのでスマホのミラーリングより快適にYouTube動画を楽しめる。まるでタブレットを操作しているかのように、ナビの画面上で観たい動画を検索したり次の動画に切り替えたりできるのだ。

パナソニック・ストラーダ CN-F1X10BGDパナソニック・ストラーダ CN-F1X10BGD

◆『サイバーナビ』なら、BSやCSの番組のリアルタイム視聴も可能!?

『サイバーナビ』に搭載されているもう1つのスペシャルな機能とは、「レコーダーアクセス」だ。当機能を活用すると、自宅のブルーレイレコーダーと繋がれるので、それに録り溜めたテレビ番組を車内で観られるようになる。さらにはそのレコーダーでBSやCSが観られるのであれば、『サイバーナビ』でもそれらのテレビ番組をリアルタイムで視聴できる。

そして“ソースユニット”として特別な力を発揮するもう1つの「AV一体型ナビ」とは、パナソニックの『ストラーダ』のフラッグシップ機だ。まずそれではブルーレイディスクの再生も可能だ。昨今はミラーリングにて映像コンテンツが楽しまれることが増えてはいるが、自宅にブルーレイディスクをたくさん保有していればそれらを車内でも楽しみたくなる。そうであれば『ストラーダ』は力を発揮する。

また最新機種には、「レコーダーリンク」という機能も搭載されている。これが装備されているモデルでは、自宅のレコーダーに録り溜めた番組やBSやCSの番組のリアルタイム視聴も可能となる。

YouTube試聴や自宅のレコーダーとの連携に興味があれば、『サイバーナビ』と『ストラーダ』にご注目を。

今回は以上だ。次回は、「市販ディスプレイオーディオ」の“ソースユニット”としての実力を検証する。お楽しみに。

《太田祥三》

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