VW『ティグアン』新型、内外装に新機軸を盛り込む---3代目が登場

フォルクスワーゲン・ティグアン 新型
フォルクスワーゲン・ティグアン 新型全 10 枚

フォルクスワーゲンは9月19日、小型SUV『ティグアン』(Volkswagen Tiguan)の新型をワールドプレミアした。

◆新開発の「IQ.LIGHT HD」マトリックスヘッドライトを装備

3世代目となる新型には、表情豊かなデザインを採用し、エアロダイナミクス性能も引き上げた。フォルクスワーゲンの新しいデザイン言語を導入する。フロントはフラットなLEDヘッドライトと水平ストリップを組み合わせて、力強さを表現した。前面空気抵抗を示すCd値は、0.33から0.28に改善。リアには、横長のLEDストリップを配している。

新型ティグアンには、HDヘッドライトが初めて搭載された。新型は、新開発の「IQ.LIGHT HD」マトリックスヘッドライトを装備して発売される最初の「MQB」モデルになる。このインタラクティブなライティングシステムは、ブランド最上位SUV『トゥアレグ』改良新型向けと並行して開発された。そのため両SUVは、ヘッドライトの基本デザインを共有している。

HDは「High Definition」の略で、光源の高解像度を意味する。新型ティグアンの場合、ヘッドライト1個あたり1万9200個のマルチピクセルLED、両側で合計3万8400個のマルチピクセルLEDを搭載する。これにより、前方の路面とその周辺を新しいレベルで照らし出し、快適性と安全性を向上させているという。

フォルクスワーゲン・ティグアン 新型フォルクスワーゲン・ティグアン 新型

◆ダイヤルスイッチに有機ELディスプレイを内蔵

新型ティグアンのインテリアには、新しいコンセプトとデザインを採用した。高水準の素材と仕上がりを追求する。さらに、新しいコックピットは、直感的に使用でき、密接に統合され、クリーンでスマートなデザインとなっている。

新型ティグアンには、新世代のコックピットとインフォテイメントシステムを採用した。新しいデジタルコックピットは、反射防止コーティングが施されたタブレット型の横長デジタルメーター、最大15インチのインフォテインメントスクリーン、新しいヘッドアップディスプレイなどで構成されている。

有機ELディスプレイを内蔵した「マルチファンクション・ドライビング・エクスペリエンス・スイッチ」が装備された。この新しい小型スクリーン付きロータリーコントロールは、ドライビングメニューやオーディオの音量、照明の色などをコントロールするのに使用する。新しいIDAボイスアシスタントを使えば、自然な言葉で車両やインフォテインメントのさまざまな機能を調整することができる。

フォルクスワーゲン・ティグアン 新型フォルクスワーゲン・ティグアン 新型

◆新開発の「エルゴアクティブ・プラス・シート」

シートは、ロングドライブでの快適性を重視して設計された。新開発の「エルゴアクティブ・プラス・シート」には、空気圧式4ウェイランバー調整機能と空気圧式10室圧マッサージ機能が備わり、新型ティグアンの上質なキャラクターにマッチする、と自負する。さらに、気温に応じて、シートヒーターやシートのベンチレーションを自動的に作動させるプログラム機能もある。

新型ティグアンでは、ラゲッジルームが拡大した。新型ティグアンの全長は、従来モデルに対して約30mm長くなった。全高、全幅、ホイールベースは、従来型とほとんど変わらない。新型のラゲッジ容量は、スペース効率がいかに優れているかを示しているという。

新型の全長はわずかに長くなっただけだが、ラゲッジ容量はリアシートの背もたれの高さまで荷物を積んだ場合、従来モデル比で37リットル増えて652リットルになっている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 狭い道! 制限1.9mだが何かがおかしい…東京都小金井市
  2. 4億円オーバーのV12エンジン搭載「完全アナログ」なハイパーカー登場!
  3. ポルシェ、新型『911カップ』発表…520馬力にパワーアップ
  4. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  5. 【ダイハツ ムーヴ 新型試乗】つい“ジャケ買い”しそうになる、プレーンな良き実用車…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る