メルセデスAMG の843馬力PHEV、「GT 63」4ドアクーペが改良…表情変化

メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンス・4ドアクーペ の改良モデル
メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンス・4ドアクーペ の改良モデル全 7 枚

メルセデスベンツは10月4日、高性能電動4ドアクーペのメルセデスAMG 『GT 63 S Eパフォーマンス・4ドアクーペ』(Mercedes-AMG GT 63 S E PERFORMANCE 4 Door Coupe)の改良モデルを欧州で発表した。

改良モデルでは、フロントマスクを変更した。AMG専用グリルの下のエアインテークがワイド化されている。フロントバンパーの両サイドには、縦型のエアダクトが組み込まれた。これらのデザイン変更は、新型メルセデス『AMG GTクーペ』のモチーフを取り入れたものだ。

室内には、電動サンルーフを標準装備した。後席の間には、ワイヤレスのスマートフォン充電が標準装備される。デジタルマルチメディアシステムの「MBUX(メルセデスベンツ ユーザーエクスペリエンス)」は刷新され、AMG専用に新設計されたディスプレイと、カスタマイズが可能な機能を備えている。

高性能ハイブリッドシステムは、メルセデスAMGのエンジンに、電気モーター、高性能バッテリー、可変トルク配分式4WD「AMG パフォーマンス4MATIC+」を組み合わせたものだ。電気モーターは、最大出力204hp、最大トルク32.6kgmを引き出す。モーターはリアアクスルに配置され、電気式の2速トランスミッションと電子制御リアアクスルデフロックと一体設計された。軽量で高性能なバッテリーは、リアアクスルの上にレイアウトした。

メルセデスAMGが開発した電気モーターは、9速の「AMG SPEED SHIFT MCT 9G」トランスミッションを介さず、リアアクスルに直接パワーを送る。これにより、追い越しなどの際に追加のブーストとして、モーターのパワーを、よりダイレクトに駆動力にすることが可能になるという。

直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンが最大出力639hp/5500~6500rpm、最大トルク91.8kgm/2500~4500rpmを発生する。これに、モーターが加わったPHEVシステム全体で、843hpのパワーと、149.9kgmのトルクを引き出す。これにより、0~100km/h加速2.9秒、最高速316km/hの性能を可能にした。

メルセデスAMGが開発したパフォーマンスハイブリッドモデル用の高性能バッテリー、「HPB」が採用される。メルセデスAMGペトロナスF1チームのノウハウを導入して、開発されたリチウムイオンバッテリーとなる。この高性能バッテリーは、連続して高いパワーを引き出すことができるのが特長だ。これに軽量構造を組み合わせて、車両の性能を向上させる。高いエネルギー密度を備えており、たとえば高低差の大きい山道を走行する場合、上り坂でも素早くフルパワーを引き出すことができるという。

メルセデスAMGの高性能バッテリーは、6.1kWhの蓄電容量、70kWの連続電力、10秒間に限られる150kWのピーク電力性能を備える。バッテリーの重量は89kgとし、1.7kW/kgのエネルギー密度を可能にした。バッテリーの充電は、充電ステーション、ウォールボックス、家庭用コンセントに、出力3.7kWの車載AC充電器を接続して行う。EVモードの航続は12km、としている。

《森脇稔》

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