トヨタ製『マツダ2 HV』改良新型、ヤリスと異なる表情に…2024年春欧州発売へ

マツダ2 ハイブリッド 改良新型(欧州仕様)
マツダ2 ハイブリッド 改良新型(欧州仕様)全 10 枚

マツダ(Mazda)の欧州部門は10月3日、小型ハッチバック『マツダ2ハイブリッド』の改良新型を、2024年春に発売すると発表した。英国では、3月の発売を予定している。

マツダ2ハイブリッドは、トヨタ自動車の欧州事業統括会社からOEM供給されるトヨタ『ヤリス・ハイブリッド』をマツダブランド車として販売しているモデルだ。マツダ2ハイブリッドは2022年春、欧州市場に導入された。

トヨタとマツダは、2015年の業務提携に向けた基本合意以降、先進技術、合弁工場、販売金融など、さまざまな分野にて協業しており、トヨタハイブリッド車のOEM供給は、そのひとつになる。

マツダ2ハイブリッドの改良新型では、外装を中心に変更を受けた。従来のマツダ2ハイブリッドの外観は、エンブレムを除けば、ヤリス・ハイブリッドそのものだった。改良新型では、フロントグリルをマツダらしい「5ポイントグリル」に変更し、ヤリス・ハイブリッドとは異なる表情になった。また、リアのガーニッシュも変更を受け、従来のブラックから、ボディ同色仕上げにアップデートされている。

ハイブリッドシステムは、可変バルブタイミングを備えた1.5リットル直列3気筒ガソリンアトキンソンサイクルエンジン(最大出力92ps/5200rpm、最大トルク12.2kgm/3600rpm)に、モーター(最大出力80ps、最大トルク14.4kgm)を組み合わせたものだ。システム全体の高効率化と、ハイブリッドシステム専用のエンジン設計が行われている。

ハイブリッドシステム全体の出力は、116psを獲得する。0~100km/h加速は9.7秒、最高速は175km/hとした。このエンジンは、内部摩擦と機械的損失を低減し、燃焼性能を最適化した。ロングストロークやバルブ挟角拡大などの高速燃焼技術を採用し、低燃費と高出力を両立する。エンジンの騒音と振動を低減するバランスモジュールも装備されている。

容量4.3Ahのリチウムイオンバッテリーを搭載した。WLTP複合サイクルによる環境性能は、燃費26.3km/リットル、CO2排出量87g/km、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『プリウスPHEV』、黒が冴える「ナイトシェード」設定
  2. ホンダ株主総会で三部社長「完全否定ではない」日産との経営統合に“未練”[新聞ウォッチ]
  3. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
  4. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  5. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る