洗車は「手と機械」ボディに優しいのはどっち? 【カーライフ 社会・経済学】

洗車は「手と機械」ボディに優しいのはどっち? 【カーライフ 社会・経済学】
洗車は「手と機械」ボディに優しいのはどっち? 【カーライフ 社会・経済学】全 1 枚

「洗車」に向いた季節がやってきた。それを踏まえて当回から数回にわたっては、「洗車」に関する考察をお届けする。まず今回は、自ら手で洗うのと洗車機にて洗うのとではどちらがボディに優しいのかを考える。

さて、「洗車」は自ら手で行うのと機械に任せるのとではどちらが良いのだろうか。まず、どちらが経済的なのかというと……。

これについては一概には言い切れない。自ら行うにしても道具やケミカルにある程度コストがかかる。そして時間もかかり手間も取られる。だったら洗車機で洗った方が安上がり、そう考える向きもあるだろう。実際、最近のドライブスルー洗車機は案外リーズナブルだ。

では、クルマに優しいのはどちらだろうか。

この点に関しては、自ら手で洗った方がボディに優しい、そう思っているドライバーも少なくないに違いない。しかしながら実をいうと、この点についても差はない。最新の「洗車機」は、ボディに優しくなっている。キズを付けないための工夫があれこれ盛り込まれているのだ。

まずほとんどの機種が、「予備洗浄」の工程を設けている。「洗車」によってボディにキズを付ける主な原因となるのは、「スポンジ等で砂やホコリを引きずること」だ。なので最新の「洗車機」は、ブラシ掛けを行う前に入念に高圧で水を噴射し、砂やホコリをキレイに落とす。そうした後で、ブラシを使ってシャンプー洗車が実行される。

そして、ブラシ自体も素材や構造が工夫されていて、これ自体にてボディがキズ付くことを心配する必要はない。ボディの塗装面よりも堅い素材が使われることはない。

さらには、高度なセンサー技術も導入されている。あらかじめ洗うクルマの形状を読み取り、そしてそれに高性能なブラシ制御技術が組み合わされて、すべての面が均一な力で洗浄される。ドアミラーのような突起物に対しても同様だ。結果、部分的に過度な力が加えられることもない。その点でもキズ付きを心配する必要がないのだ。

逆に自ら手で洗う場合には、やり方を誤るとキズを付けることもある。なのでボディに対しての優しさは、失敗がない分機械の方が安心、そういえなくもない。キズ付きを心配して洗車機の使用をためらっていたというのなら、最新の洗車機の使い心地を1度、試してみてはいかがだろうか。

ところで自ら手で洗うことには、だからこそのメリットが他にある。それは、「やり甲斐」だ。「洗車」もいわば、クルマいじりの1メニューの1つだ。そして結果が見て分かりやすいだけに、達成感もひとしおだ。次回の記事では、そこのところを深堀りする。乞うご期待。

《太田祥三》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 水平対向8気筒エンジン搭載バイクは世界唯一、中国長城汽車の「SOUO」ブランドが発表
  2. 6年ぶりビッグネーム復活!? 新開発のV12エンジンが搭載されるフラッグシップGTとは
  3. VWの小型ミニバン『キャディ』、改良新型を生産開始…5月末ドイツ発売へ
  4. スズキ スーパーキャリイ 特別仕様は“For Your Work Buddy”…デザイナーの思いとは?
  5. KGモーターズ、超小型モビリティの車名を『mibot』と発表
  6. トヨタ『シエンタ』対応の「車中泊キット」一般販売開始
  7. BMWの新型車、ティザー…実車は5月24日発表へ
  8. MINI ハッチバック 新型の頂点「JCW」、今秋デビューへ…プロトタイプの写真を公開
  9. 「トゥクトゥク通学」学生の問題意識から生まれたレンタルサービス、実証試験を開始
  10. 【メルセデスベンツ EQA 新型試乗】“EQ感”がより増した、シリーズ最小モデル…島崎七生人
ランキングをもっと見る