CES 2024への出展をキャンセル、米工場のスト長期化が影響…ステランティス

プジョー・インセプション・コンセプト(CES 2023)
プジョー・インセプション・コンセプト(CES 2023)全 5 枚

ステランティス(Stellantis)は10月17日、米国ラスベガスで2024年1月に開催されるCES 2024への出展を見合わせると発表した。

写真:プジョー・インセプション・コンセプト(CES2023)

出展をキャンセルした理由は、米国の工場で長引いているストライキによるもの。UAW(全米自動車労組)との交渉が続く中、ステランティスは事業の基盤維持に重点を置き、今回のストライキが始まってから行ってきた緊急時対応策の一環として、CES 2024への出展とプレゼンテーションを中止するという。

ステランティスは、財務上の影響を緩和し、経営資源を守るための包括的な対応策を実行しており、CES以外の場を通じて、モビリティ企業への変革をアピールしていく。

ステランティスはここ数年、CESを重視しており、出展を続けてきた。前回のCES 2023では、傘下のプジョーが、ブランドの新時代の到来を告げ、将来のEVのビジョンを表現する『インセプション・コンセプト』を初公開した。

インセプション・コンセプトには、次世代の 「PEUGEOT i-Cockpit」をはじめ、ステアバイワイヤ技術を備えた「ハイパースクウェア」コントロールシステムを搭載。ハイパースクウェアは、ステアリングホイールとメータークラスターを一体化させたもので、4つの穴に手や指をかけてステアリング操作を行う。このハイパースクウェアは、2026年に市販車に採用される予定だ。

また、インセプション・コンセプトは、ステランティスの「STLAラージ」プラットフォームがベース。蓄電容量100kWhのバッテリーを搭載し、1回の充電で最大800kmの航続を可能にしていた。2つの電気モーターは、最大出力680hpを引き出し、0~100km/h加速は3秒以下。800Vテクノロジーも備えており、5分間で150km走行分のバッテリー容量を充電できる。ワイヤレス誘導充電も可能にしていた。

ステランティスにとって、顧客、従業員、投資家などすべての利害関係者に対する価値創造を行うことが、戦略計画「デア・フォワード2030」の重要な要素になるという。米国におけるUAWとの交渉の現状を考慮し、ビジネスの基本を守り、会社の将来を守ることは、ステランティスのリーダーシップの最優先事項、としている。

《森脇稔》

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