BMW X7 は全車48VマイルドHV、頂点「M」は530馬力…ジャパンモビリティショー2023出展予定

BMW X7 の「M60i xDrive」
BMW X7 の「M60i xDrive」全 20 枚

BMWグループは、全車に48Vマイルドハイブリッドを搭載する大型SUV、BMW『X7』を、10月25日に開幕する「ジャパンモビリティショー2023(JMS2023)」に出展する。


◆「M60i xDrive」は0~100km/h加速4.7秒

X7の最高峰に位置するのが、「M60i xDrive」グレードだ。直噴4.4リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。Mパフォーマンスのツインパワーターボテクノロジーを導入しており、力強い出力特性を実現する。クロスバンクエキゾーストマニホールドも採用した。

このエンジンは最大出力530hp/5500~6000rpmを獲得する。最大トルクは76.5kgm/1800~4600rpmで、幅広い回転域で最大トルクを得られる特性とした。0~100km/h加速4.7秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を備えている。

トランスミッションは、パドルシフト付きの8速AT「ステップトロニック・スポーツ」で、走行状況に応じてシフトタイミングを正確かつ俊敏に制御する。最新の48ボルトのマイルドハイブリッドシステムを組み込んだ。モーターは、最大出力12hp、最大トルク20.4kgmを引き出し、加速時などにエンジンをアシストする。駆動方式は4WDの「xDrive」だ。

BMW X7 の「M60i xDrive」BMW X7 の「M60i xDrive」

◆「Mスポーツパッケージ」を標準装備

フロントマスクは、ヘッドライトが上下に2分割され、上側にスリムなデイタイムランニングライト兼ウインカー、下側にアダプティブマトリックスLEDヘッドライトを配置した。M60i xDriveには、「アイコニック・グロー」と呼ばれる光るキドニーグリルが標準装備されている。

リアは立体的デザインのテールランプを装備した。左右のテールランプを、クロームのストリップでつないでいる。アルミホイールは21インチが標準だ。BMWのメーカー純正オプションとして初めて、23インチの「BMWインディビジュアル」アルミホイールを用意した。

M60i xDriveには、「Mスポーツパッケージ」を標準装備した。前後バンパーやサイドスカートが、Mデザインになる。ドアミラーは、空力性能に配慮した専用デザインだ。ルーフレールやサイドウィンドウサラウンド、エアブリーザーなどには、ハイグロスブラック仕上げが施される。リアには、台形のエキゾーストテールパイプフィニッシャーが装備された。ボディカラーには、専用色のMマリーナベイブルーが設定されている。

インテリアは、Mのロゴ入り照明付きドアシルプレート、Mレザーステアリングホイール、アンスラサイトのMヘッドライナー、ステンレス製Mペダル&フットレストなどを装備している。

BMW X7 の「M60i xDrive」BMW X7 の「M60i xDrive」

◆コーナリング性能を向上させるMスポーツディファレンシャル

M60i xDriveには、Mスポーツディファレンシャルとインテグラル・アクティブ・ステアリング、アクティブ・ロール・スタビライザーを備えたエグゼクティブ・ドライブ・システムを標準装備した。Mスポーツディファレンシャルは、リアディファレンシャルに一体化された電子制御式の無段階可変ロック機能を採用し、トラクションとコーナリング性能を向上させる。

インテグレーテッド・アクティブ・ステアリングは、車速や走行状況に応じて前輪の切れ角を可変制御するアクティブ・ステアリングに、後輪操舵機能を組み合わせたシステムだ。車速が60km/h以下では、後輪を前輪とは逆の方向に操舵することで、最小回転半径を小さく抑え、狭いスペースへの駐車や細い道での転回などを支援する。60km/h以上では後輪を前輪と同じ方向に操舵することで、コーナリングや高速道路でのレーンチェンジなど、走行安定性を高める。

オートマチック・セルフレベリング・コントロール付きアダプティブ2アクスル・エア・サスペンション」と電子制御ダンパー付きアダプティブ・サスペンションを標準装備した。サスペンションへのエアの供給はホイールごとに個別に調整されるため、不均衡な積載状態を補正することが可能。あらゆる速度域で常に最適な車高となり、快適で安全なハンドリングを追求した、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  2. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  3. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. 「盤石シャシー」に「戦甲車体」採用、ワイルドすぎるオフロードSUVが1時間で9700台受注の人気に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る