【スーパーフォーミュラ 第8戦】大クラッシュによりレースは3周で終了…チャンピオン決定は29日に持ち越し

優勝しランキング2位に上がった#1 野尻智紀(TEAM MUGEN)
優勝しランキング2位に上がった#1 野尻智紀(TEAM MUGEN)全 10 枚

三重県・鈴鹿サーキットで28日、スーパーフォーミュラ第8戦の決勝レースが行われた。4周目に発生したクラッシュにより5周目にレッドフラッグが提示され終了。2周前の3周終了時点の順位が最終結果となり、#1野尻智紀(TEAM MUGEN)が優勝した。

今大会は28日土曜日に第8戦の予選と決勝が、29日日曜日に最終戦となる第9戦の予選と決勝が行われるフォーマットとなっている。第8戦予選では10ポイント差でランキング3位の#1野尻智紀(TEAM MUGEN)がポールポジションを獲得。ランキングトップの#37宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)が2番手となった。8ポイント差でランキング2位の#15リアム・ローソン(TEAM MUGEN)は7番と、後方からの追い上げが必要なスタートポジションとなった。

決勝レースは31周。スタートで野尻はトップをキープしたが、宮田は4番手スタートの#6太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)に抜かれ3位にポジションを落とした。しかし宮田は2周目の1コーナーで太田をパス。そこからトップの野尻を追い始めた。

しかし4周目の130Rで2台が絡む大クラッシュが発生。これによりレースは赤旗中断となった。2人のドライバーはともに意識があるとのことだったが、レーシングコースはコースサイドのクラッシュパッドやフェンスが損傷。修復に時間を要する状況となった。その後、スーパーフォーミュラを統括する日本レースプロモーションの近藤真彦会長が「誠に残念ですが、安全にレースを行うことができないので、本日のレースはこの赤旗を持って終了します」と発表。赤旗提示の2周前、3周終了時点の結果が第8戦の最終結果となった。

優勝したのは野尻。2周目に順位を取り返した宮田が2位。そしてルーキー太田が嬉しい初表彰台を獲得した。ランキング2位だったローソンは7番手スタートからひとつポジションを上げ、6位の結果となった。

レースの75%が消化されていないため、与えられるポイントは半分に。したがってドライバーズチャンピオンシップポイントは、宮田が7.5ポイントを加え103.5ポイントでトップを維持。野尻は優勝で10ポイントを加え6.5ポイント差の2位に浮上。ローソンは2.5ポイントしか獲得できず、15ポイント差の3位となった。

翌29日は最終戦。スーパーフォーミュラ2023年シーズンのチャンピオンが決まる。

■スーパーフォーミュラ第8戦鈴鹿 決勝レース結果

1. #1野尻智紀(TEAM MUGEN)
2. #37宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)
3. #6太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
4. #5牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
5. #38坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)
6. #15リアム・ローソン(TEAM MUGEN)
7. #20平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
8. #7小林可夢偉(Kids com Team KCMG)
9. #12福住仁嶺(ThreeBond Racing)
10. #65佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING)
11. #3山下健太(KONDO RACING)
12. #19関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
13. #50松下信治(B-Max Racing Team)
14. #39阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)
15. #4小高一斗(KONDO RACING)
16. #18国本雄資(Kids com Team KCMG)
17. #64大津弘樹(TCS NAKAJIMA RACING)
18. #53大草りき(TGM Grand Prix)
19. #14大嶋和也(docomo business ROOKIE)
20. #55ジェム・ブリュクバシェ(TGM Grand Prix)
21. #51ラウル・ハイマン(B-Max Racing Team)
22. #36笹原右京(VANTELIN TEAM TOM’S)

《藤木充啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  2. ジープ『チェロキー』新型、新写真からリアデザインが判明
  3. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  4. アルファロメオの新型SUV『ジュニア』日本発売に、「420万円はリーズナブル」「マジで美しい」など反響続々
  5. スズキ初の量産EV『eビターラ』に期待の声!「リーフとどっちが安い?」など価格に注目集まる
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る