ヨコハマタイヤが見せる未来のタイヤ技術“硬度可変スタビライザー”とは…ジャパンモビリティショー2023

ヨコハマタイヤ…ジャパンモビリティショー2023
ヨコハマタイヤ…ジャパンモビリティショー2023全 6 枚

タイヤの近未来を感じさせる先進の技術をジャパンモビリティショー2023のブースで紹介したヨコハマタイヤ。新発想のタイヤ技術に加えてタイヤの状態を知るセンシング技術なども注目された。

【画像全6枚】

ヨコハマタイヤ…ジャパンモビリティショー2023ヨコハマタイヤ…ジャパンモビリティショー2023

ヨコハマタイヤのブース前面に設置されたタイヤには何やら見慣れない内部構造が設置されている。Future Sport Tireとネーミングされたそのタイヤ、説明員にその正体を聞いてみると驚きの事実が判明した。この技術はタイヤの中に硬度可変スタビライザーと呼ばれる樹脂製のフレームを取り付けることで、タイヤの硬さ/柔らかさを自在にコントロールできる技術だというのだ。

その仕組みはこうだ。硬度可変スタビライザーは電気信号で硬度をコントロールできる特性を持っている素材、それをフレーム状にしてタイヤ内部に仕込んでいるため、スポーツ走行したいときにはハードに/普段はしなやかな傾向にコントロールできるというもの。さらにコーナリング時には荷重がかかる外側のタイヤをハードにするなど状況に応じてタイヤの硬さを変えることができる技術だ。タイヤ内部に取り付けたセンサーで内圧や振動、摩耗状態などをセンシングして、状況に合わせて最適なタイヤの硬さをコントロールすることも想定されている。目下同社で開発中の技術のため、細かな部分のメカニズムや素材などはまだ開示されていなかったものの、タイヤの未来を考える上でひとつの方向性を示すものとなったのは事実だろう。

ヨコハマタイヤ…ジャパンモビリティショー2023ヨコハマタイヤ…ジャパンモビリティショー2023

次に注目したのはセンシング機能を搭載したセンサータイヤだ。TPMSに代表されるタイヤのセンシング技術は日進月歩となっているが、ヨコハマタイヤが提案したのはIntelligent Tire Mounted Sensorと呼ばれる技術。小さなセンサーをタイヤの内壁に取り付けることで、タイヤに関わるさまざまな情報をセンシングするこの技術。ブースにはセンサーを設置したタイヤがセットされ横には小さなハンマーが用意された。これでタイヤのトレッド面を叩くことで振動をセンシングして波形として出力することができることをデモしていて、この振動を解析することでタイヤの摩耗などを判断できるとしているのだ。

ヨコハマタイヤ…ジャパンモビリティショー2023ヨコハマタイヤ…ジャパンモビリティショー2023

この技術を利用すればタイヤ管理をセンサーに任せ、安心してローテーションの時期やタイヤ交換時期を判断できるようになりそうだ。もちろん内圧、温度などのTPMSの機能も兼ね備え、タイヤを一元的に管理できるセンサーとなっている。

さらにタイヤの設計、製造にAIを用いるHAICoLab(ハイコラボ)と呼ばれる設計思想も紹介された。人の感覚などをデータとしてAIが分析することで、より満足緯度の高いタイヤを最短距離で設計できるようになる設計の考え方も披露された。

EVや自動運転を見据えて代わりつつあるタイヤの世界。センシングや快適性をさらに高めるための技術的な革新が起こりつつある時期に来ているようだ。次世代のヨコハマタイヤのモデル群にも期待したい。

★ジャパンモビリティショーは、従来の東京モーターショーにモビリティの枠を超えて他産業やスタートアップなども加わり、装いを新たに開催するもの。一般公開は28日から11月5日まで、主催は日本自動車工業会。

ジャパンモビリティショー2023 特別編集
https://response.jp/special/recent/4115

《土田康弘》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 復活のホンダ『CB400スーパーフォア』販売快調、約2週間で2700台を受注…一番人気カラーは「ウルフシルバー」
  2. 『ジムニー』のエクステリアをスパルタンに演出する、最新ドレスアップアイテム[特選カーアクセサリー名鑑]
  3. 人気のコンパクトミニバン、トヨタ『シエンタ』に次期型の情報…土曜ニュースランキング
  4. 使い勝手抜群のOttocast P3 Pro・OttoSafe Cam・Screen AI徹底比較! 愛車に合うモデルと機能の違いを解説PR
  5. 三菱のスーパーセダン『ランエボ』ついに復活? 400ps超、PHEVの可能性
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 居眠り・脇見を監視、「DMS」を義務化…乗用車は2031年から、バス・トラックではすでに普及
  2. ホンダの交換式電池、建設現場で実証…高さ385mの「トーチタワー」
  3. 【全文PDFプレカン】日産自動車 長期ビジョン発表会
  4. 電動車は誰が最後まで面倒を見るのか…KPMGコンサルティング プリンシパル 轟木光 氏[インタビュー]
  5. 生活道路の法定速度が30km/hへ、9月1日から引き下げ---ここまで影響アリ
ランキングをもっと見る