【スーパーフォーミュラ 第9戦】宮田莉朋が初のチャンピオンを獲得…ルーキー太田格之進が初優勝

チャンピオンを獲得した宮田莉朋
チャンピオンを獲得した宮田莉朋全 10 枚

三重県・鈴鹿サーキットで29日、スーパーフォーミュラ第9戦(2023年シーズン最終戦)の決勝レースが行われ、ルーキー太田格之進が初優勝。宮田莉朋は3位に入り初のチャンピオンに輝いた。

午前中に行われた予選では、ランキング3位から逆転チャンピオンに望みをかける#15リアム・ローソン(TEAM MUGEN)がポールポジションを獲得。前日に行われた第8戦で初表彰台となる3位を獲得したルーキー#6太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が2番グリッドを獲得した。ランキング2位の#1野尻智紀(TEAM MUGEN)が3番グリッド。そしてランキングトップの#37宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)は4番グリッドを獲得した。

その結果、宮田は予選ポイントを獲得できなかったが103.5ポイントでランキングトップを維持。野尻が1ポイントを追加し5.5ポイント差の98ポイント、ポールポジションを獲得したローソンは3ポイントを追加して91.5ポイントとなり、トップと12ポイント差になった。

31周の決勝レースは、2番グリッドの太田が抜群のスタートを見せトップに浮上。3番グリッドの野尻を4番グリッドの宮田が抜き、トップ4は太田、ローソン、宮田、野尻のオーダーとなった。1回のタイヤ交換義務があるが、最初に動いたのは宮田で12周目にピットイン。その翌周にローソンが、さらに翌周に太田がタイヤ交換を行った。野尻はタイヤ交換を22周目まで伸ばしたが、その間に他の3台は逃げ、野尻はトップから19秒遅れの5位に転落した。

野尻はすぐに4位を取り戻したが、前との差を詰めることはできずタイトル争いから脱落。前人未到の3連覇は達成できなかった。

チャンピオン争いとは別に、初優勝を狙う太田はトップを維持。少しでもチャンピオンの可能性を残すため優勝を狙うローソンは、トップとの差を1秒以内に縮めてきたが、太田もスパートしてローソンとの差を広げるという展開が続いた。

ルーキーながらも3勝を挙げ、F1デビューも果たしたローソン相手に、同じルーキーでも前日の3位が最高位の太田とのルーキー対決はファイナルラップまで続いた。しかし太田は堂々の走りでローソンを抑えきり、スーパーフォーミュラ初優勝を飾った。

ローソンが2位、宮田が3位でフィニッシュ。これで宮田がランキングトップを維持し、参戦4年目にして見事初チャンピオンを獲得した。

野尻が4位、以下、#38坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)、#20平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)のトップ6。そして2023年シーズンのルーキーオブザイヤーはローソンが獲得した。

■スーパーフォーミュラ第9戦鈴鹿 決勝レース結果

1. #6太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
2. #15リアム・ローソン(TEAM MUGEN)
3. #37宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)
4. #1野尻智紀(TEAM MUGEN)
5. #38坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)
6. #20平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
7. #50松下信治(B-Max Racing Team)
8. #18国本雄資(Kids com Team KCMG)
9. #3山下健太(KONDO RACING)
10. #5牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
11. #39阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)
12. #4小高一斗(KONDO RACING)
13. #53大草りき(TGM Grand Prix)
14. #14大嶋和也(docomo business ROOKIE)
15. #55ジェム・ブリュクバシェ(TGM Grand Prix)
16. #19関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
17. #7小林可夢偉(Kids com Team KCMG)
18. #51ラウル・ハイマン(B-Max Racing Team)
以上完走

--. #12福住仁嶺(ThreeBond Racing)
--. #65佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING)

《藤木充啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界最強の2Lターボ、最終モデル発表に驚きと嘆きの声「これが最後のAMG45系か…」
  2. マセラティが新型車を世界初公開へ、「トライデント」ロゴ誕生100周年を祝う…グッドウッド2025
  3. BMWの電動スクーター『CE 04』、3つの新デザインバリエーション発表
  4. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  5. 「これは欲しくなる!」ランチア『イプシロン』のスポーツグレード登場に日本のファンも注目
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
ランキングをもっと見る