【F1 ラスベガスGP】フェルスタッペンが今季18勝目、通算53勝目を記録

F1ラスベガスGP
F1ラスベガスGP全 10 枚

アメリカ・ラスベガスの市街地に設営された「ラスベガス・ストリップ・サーキット」で18日(現地時間)、F1第22戦ラスベガスGPの決勝レースが行われ、マックス・フェルスタッペンレッドブル・ホンダ)が今季18勝目、通算53勝目となる優勝を飾った。

41年ぶりの開催となったラスベガスでのF1グランプリ。41年前は駐車場にコースが設置されたが、今回は市街地コースでの開催となった。ラスベガスがグランプリに加わったことにより、アメリカではマイアミGP、アメリカ(USA)GP、そしてラスベガスGPと、年間3回ものF1グランプリを開催。そしてラスベガスGPは木曜日の夜にフリー走行がスタートし、土曜日の夜22時から決勝レースがスタートする、変則的なスケジュールとなっている。そのため日本では日曜日の15時に決勝レースがスタート。ほぼ日本GPと同じ時間帯で開催されるスケジュールとなっている。

現地時間18日0時にスタートした公式予選ではシャルル・ルクレール(フェラーリ)がポールポジションを獲得。王者マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は3番手となった。予選2番手のカルロス・サインツ(フェラーリ)は、フリー走行でマンホールの蓋と接触しマシンを修復。その際に年間使用数が規定されている部品の交換があったため10グリッド降格となり、フェルスタッペンは2番グリッドからスタートすることになった。

50周の決勝レースのスタートでは、フェルスタッペンがルクレールのインに並んだ状態で1コーナーに入ったが、フェルスタッペンは外に膨らみコースアウト。ルクレールはそれを避けるため一緒にコースアウトすることになった。2台はなんとかコースに戻ったが、フェルスタッペンがルクレールを抜いてトップに浮上。その直後にルクレールが続く状態となった。

後方では数台を巻き込むアクシデントが発生し、10番手以降は大きく順位がシャッフルされた。

フェルスタッペンには、ルクレールをコース外に押し出したとして5秒タイムペナルティーが課された。2位のルクレールはペースが良く、16周目にはフェルスタッペンを抜きトップ返り咲き。対するフェルスタッペンはタイヤ交換時にタイムペナルティーを消化し、コースに戻ると7位まで順位を落としていた。

その後、追い上げを図るフェルスタッペンはジョージ・ラッセル(メルセデス)と接触。これによりセフティーカーが導入された。このタイミングでタイヤ交換を行ったセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)は、11番グリッドスタートながらもルクレールに続く2位に浮上。以下ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)と続き、フェルスタッペンは5位まで順位を挽回した。

フェルスタッペンは31周目に4位、33周目に3位に浮上。その前で繰り広げられていたトップ争いは32周目にペレスがトップに浮上したが、ルクレールは負けじと前を狙い、35周目にトップを奪い返してきた。その翌周にフェルスタッペンがペレスを捉え2位に浮上。そして37周目、フェルスタッペンがルクレールを攻略し、ついにトップに立った。

フェルスタッペンが後続を引き離しながらトップを快走する中、ルクレールとペレスのバトルは更に激しくなり、43周目にはペレスが2位に浮上し、レッドブル・ホンダのワンツー体制が築き上げられた。

しかしルクレールは諦めずにペレスに食らいつき、ファイナルラップ、ストレートエンドでルクレールがペレスのインに飛び込みオーバーテイク。ペレスも諦めずにルクレールを追うがそのままチェッカー。レースの半分に渡り繰り広げられた2人のバトルは、ルクレールに軍配が上がった。

優勝はフェルスタッペン。自身が更新中の年間最多勝利記録を18に伸ばし、通算勝利数も53とし、歴代3位のセバスチャン・ベッテルの記録に並んだ。

■アルファタウリ・ホンダはリカルド14位、角田リタイヤ

アルファタウリ・ホンダは予選でダニエル・リカルドがQ2進出を果たし15番手、角田裕毅は予選Q1のアタック中にミスを犯し、最後尾の20番手となった。巻き返しに期待がかかる決勝レースでは、角田がスタート直後に一気に12位まで浮上。その後10位まで順位を上げてきた。しかしタイヤ戦略がうまく噛み合わず徐々に順位を下げ、最終的にトラブルが発生してリタイヤを強いられた。リカルドはスタート直後に角田に抜かれたが、その後は安定した走りで完走。14位でチェッカーを受けた。

■ラスベガスGP決勝レース結果

1.マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2.シャルル・ルクレール(フェラーリ)
3.セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
4.エステバン・オコン(アルピーヌ)
5.ランス・ストロール(アストンマーティン)
6.カルロス・サインツ(フェラーリ)
7.ルイス・ハミルトン(メルセデス)
8.ジョージ・ラッセル(メルセデス)
9.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
10.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
11.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
12.アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)
13.ケビン・マグヌッセン(ハース)
14.ダニエル・リカルド(アルファタウリ・ホンダ)
15.周冠宇(アルファロメオ)
16.ローガン・サージェント(ウィリアムズ)
17.バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)
18.角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
19.ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)
以上完走扱い

--.ランド・ノリス(マクラーレン)

《藤木充啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  2. コメリが洗車グッズの新商品を発売、撥水力2倍のカーワックススプレーなど4アイテム
  3. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  4. 不適切利用47%、カメラ式駐車場管理システムで判明…熊野白浜リゾート空港
  5. 『ジムニー/ジムニーシエラ』のコックピットをかっこよく進化! 簡単取付けのデジタルメーターが新発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る